訃報と吉報
今日、ドイツからメールで私の知人からクリスマスカードが届いた。義父の死や、お子様の誕生など、激動の一年だったようだった。私がヤマハ特約店に勤務してた頃、彼女はシステム講師だった。とても元気で気取らず、とても多くの生徒を持つ講師だった。不思議と縁が無くほとんど会話をしなかったが、私は常に尊敬の念を抱いていた。私がドイツ修行の為、退職を決意し、勤務残り数週間の時、お世話になりましたと話したら、実は私もドイツ人と結婚する事になり、ドイツに行きますってなり、「ドイツで再会しましょう。」と言って分かれた。なんだか不思議な勇気を得たのを今でも覚えている。それから一年半後、ドイツで再会。その後何度も会い、私達の就職が決まったら、家でささやかながら素敵なパーティーを開いてくれた。その時義父様は元気に料理をしてくれたっけ。おいしかった!写真はその時の様子。肉にビールをかけているところ。亡くなったなって信じられない。心よりご冥福をお祈りします。私達も激動の一年だった。シュトゥットガルト近郊の村バルクハイム、パリ、ライプツィヒ、パリ、ベルリンと引越しをし、そして帰国後独立、入籍、工房製作、フランスピアノ納入、実家のパン屋のてこ入れなどをした。前半は放浪の旅、後半は足固めの初期といったところだろうか。でも人の死や誕生に遭遇せず、健康も問題なかった。そういう意味では平穏無事で難なくピアノに集中できた一年だったと思う。もうこんな年は無いかもしれない。