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January 16, 2020
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カテゴリ:詩とやまと歌と
​​​​​ 1月16日は、伊藤整の誕生日にあたります。

 伊藤整と言えば、私たち年配者が思い出すのは「チャタレイ夫人の恋人」です。 

伊藤整は翻訳した「チャタレイ夫人の恋人」がわいせつ文書にあたるとして摘発を受け、本の発行人と共に伊藤氏も起訴され有罪判決を受けました。
文学裁判を問題提起するノンフィクション『裁判』は代表作の一つになりました。


 伊藤氏は、叙情派の詩人として出発しました。『雪明かりの路』は、最も初期の、北海道の自然と響き合う情感を、うたった詩を中核に収められた詩集です。

星 傍…ボウ、かたわ(ら) 脇…わき



まなかひの朝熊が岳に雪ふらばわが雪国を我恋ひ行かむ  北見怐吉

 北見怐吉は小樽中時代の二級上の先輩、鈴木重道。伊藤氏は『藤村歌集』を借りて愛読したそうです。この北見の歌に寄せた詩が「故郷に目ざめる」

昔子守歌のように聞いた霰の音。
昔と同じように母は台所で朝の支度をしています。

小さな弟らはストオブの傍で
兄さんが来たのと母に聞いている
私が帰った翌朝はもう冬で
故さとの山々は雪で真白なのだ。
 半年は雪の中という故郷です。
日向ぼつこするまつ毛の先に
ぽっと春の日の夢が咲く。
​​詩「春を待つ」から。
小春日和の日でしょうか。本当に春になるまでにはまだほど遠いのですが、睫毛の先、ほんのささやかな夢が心を温かくしてくれます。この一連のフレーズがとても好きです。

        引用および参照元:伊藤整『詩集 雪明かりの路』日本図書センター







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Last updated  January 16, 2020 12:00:22 AM
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