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テーマ:読書の愉しみ(964)
カテゴリ:詩とやまと歌と
立原道造の「鳥啼くときに」は、式子内親王の《ほととぎすそのかみ山の》によるNachdichtung(ドイツ語で「言い換え」)です。
式子内親王の歌の世界をベースに展開された詩ですが、斎院という立場や平安の時代は直接出てきません。 場所にも時代にも縛られない世界。恋に似たときめきを持つ詩です。 耳をひたした静寂(しじま)のなかに 立原道造は、結核のため24歳という若さで亡くなりました。残された詩は優しさに満ちています。 若さの扉はひらいてゐた 青い青い 引用および参照元:立原道造『立原道造詩集』から「優しき歌Ⅰ」岩波文庫 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 12, 2020 12:00:16 AM
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