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October 3, 2020
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カテゴリ:詩とやまと歌と
​​​​もの置けばそこに生まれぬ秋の陰  虚子​​​
 秋だからといって、“もの”自体は変わるわけではないのですが、周りの空気、光は、確実に前の季節と変わってきます。
 自然と人の思いも変わる時節。

​天上もわが来し方も秋なりき  中村苑子​
 秋は物思いの季節というのが伝統です。ふと過去・未来を考えさせられるときがあります。一つの思いが尾を引く余韻の季節とも思います。
しづかなる象(かたち)と思ふ限りなき実のかくれゐる椎も公孫樹も
佐藤佐太郎
飛び去りし白さぎの跡ひとすぢの体温あらむ秋深きそら
高野公彦


 改めて生命というものをみつめると、その深さは秋の空の青に重なります。澄み渡る群青色に、悲しみも喜びも溶けていきます。​
父のなかの小さき父が一人ずつ行方不明になる深い秋 
小島ゆかり
​ 意味が深い一首です。今までできていたこと、わかっていたことが段々「行方不明」になるのが、歳をとるということ。配偶者や子の悲しみももちろん、本人も行き先のわからない不安の中にあります。
 感情は一切表に出ていませんが、「深い秋」が鋭く迫ってきます。
​深秋といふことのあり人も亦 
彼一語我一語秋深みかも     虚子​

 10月は秋たけなわ。自分を深める時でもありたいと思います。

        ​引用および参照元:山本健吉・編著『句歌歳時記・秋』新潮文庫​





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Last updated  October 3, 2020 12:00:19 AM
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