絵茉は地元の旧家「鷹宮」家の傍流になる「末宮」家のひとり。
地元の歴史に興味を持った高校時代の先輩、拓人から「鷹宮家四訓」について聞きたいと言われました。この家訓には五つめが存在したというのです。
絵茉と拓人は、祖父に話を聞き、そこから本家の当主、二代目当主の娘の多加子さんへと五訓の行方をたどっていきました。
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四訓を要約すると「一.傲慢の戒め 二.難事での礼節 三.勤勉の勧め 四.他者との和を尊ぶ」という、ある意味ありきたりな当たり前の内容でした。四訓の額は、本家旧宅(有形文化財指定)の応接間にあり、分家、傍流の者に至るまで、七五三や成人式といった節目に目にするといいます。
母の田舎では、祖母宅が分家で、大きな事があると本家に挨拶に行くということがまだありましたが、今はよほどの旧家でないと、本家・分家などと言わないですね。
五つめの家訓の内容は?その五訓が公にされずにいるのはなぜ?というのがミステリーです。死を覚悟した人からの心からの願いが、五訓めにはこめられていました。文面は「はぁ?」で、背景を知って初めてすとんと心に響いてきます。
参照元:『11の秘密 ラスト・メッセージ』アミの会(仮)ポプラ社
から 大崎梢『もうひとつある 鷹宮家四訓』