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心臓手術体験記(大動脈弁閉鎖不全症弁置換術)

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2018.12.21
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カテゴリ:運動
2018年のMayo Clin Proc.誌に掲載された、
運動の種類と余命延長効果(長生きの効果)との関連についての論文です。

定期的な運動の習慣を持つことが、
虚血性心疾患のリスクも総死亡のリスクも、
いずれも低下させる効果のあることは、
これまでの多くの疫学データにおいて、
ほぼ確立された事実です。

その信頼性の高いデータの1つとして発表されているのが、
コペンハーゲン市心臓研究と題されたデンマークの大規模疫学データです。

ここではおよそ2万人の男女を長期間観察した結果として、
ウォーキングやジョギング、サイクリングに、
総死亡を低下させるような効果があることが報告されています。

その中でジョギングをしている1098名を、
12年間経過観察したデータを見ると、
ただ、闇雲に運動を多くすれば良いということではなく、
通常かゆっくりしたペースでの、
週に3日を超えない回数で、
1週間に1から2.4時間くらいのジョギングが、
最も死亡リスクを低下させていて、
よりハードなトレーニングは、
むしろ死亡リスクの増加に繋がっていました。

つまり、運動をしない生活も、
ハードにトレーニングをする生活も、
健康で長生きという観点から見ると、
いずれも少し問題がありそう、
という興味深い結果です。

適度な運動が長生きに結び付く、
ということは分かりました。

それではどんなスポーツをするのかによっても、
この長生きの効果には差があるのでしょうか?

これまでのデータは、
概ねジョギングやサイクリング、
歩行などの効果をみたものでした。
その同じ時間を他のスポーツをすることで、
その効果には違いがあるのでしょうか?

そうした検証は、
あまりこれまで単独の疫学データとしては、
行なわれて来ませんでした。

そこで今回の検証では、
8577名を最大で25年間観察し、
ほぼ運動習慣のない座ることの多い生活と比較して、
様々な種類のスポーツや運動習慣の、
総死亡リスクに対する影響を比較しています。

その結果、
運動習慣のない生活と比較して、
テニスは9.7年、バトミントンが6.2年、サッカーが4.7年、
サイクリングが3.7年、水泳が3.4年、ジョギングが3.2年、
美容体操が3.1年、スポーツジムが1.5年、
それぞれ平均余命の延長効果が認められました。
スポーツにより施行している時間にはかなりの差がありますが、
平均では週に7時間程度となっていました。

このデータはデンマークのもので、
取り上げられているスポーツにもかなりの地域性があります。

ただ、興味深いことに、
これまで検証されていたジョギングより、
遥かにテニスやバトミントンの方が、
同じ時間でより多くの余命延長効果を挙げています。
その一方でスポーツジムで定期的に運動をしても、
ジョギングより遥かに少ない効果しか、
健康面では得られていません。

この違いをどう考えるべきでしょうか?

1人で筋力や持久力を付けるようなタイプの運動、
自分をいじめて限界を高めようとするような運動は、
どうやら長生きというような目標に向けては、
あまり大きなメリットがないようです。
相手がいて楽しみでするようなスポーツが、
上手く機能すればより健康面では有効であるようです。

勿論運動やスポーツの魅力は、
単純に長生きのためではないですから、
これでスポーツの優劣を決めるような考えは誤りですが、
スポーツの健康への影響が、
意外にこれまで想定されていたこととは異なる、
と言う今回の知見は非常に興味深く、
今後の知見の積み重ねに期待したいと思います。

こういうデータは馬鹿にされる方もいるのですが、
実は非常に興味深く、
勿論「テニスが長生きに効く!」というような、
テレビのバラエティのような切り口の愚は避けるべきですが、
スポーツと健康との関係という、
古くて新しく意外に深い世界に繋がる、
大きな道しるべとしての値打ちを持つものだと思います。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。





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最終更新日  2020.12.16 15:17:52
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