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シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

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2023年06月22日
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カテゴリ:神秘体験空間
BSのヒューマニエンスという番組は非常に興味深い。先回のテーマは「アート」だったが、その番組曰く、アートとは真実を気づかせる嘘である、というのである。つまり、アートとは、物質界のパラドックスを表現する真実なんである。

放送予定 - ヒューマニエンス 40億年のたくらみ - NHK

前回は量子力学に絡んだパラドックスを紹介したが、論理が物質界の空間論を基に定義され、人間は物質界を破壊する事で、覚醒意識を得ているので、論理は、破壊の基に生まれているわけで、つまり、人間は、物質界で、ブロックや積み木遊び、レゴブロックをして、自分の存在を構築していることになる。

レゴブロックは、3次元方程式を解くのと同じで、中世の数学者は、3次元方程式を、図形に置き換え、幾何学を用いて解いてきたので、論理は空間論、空間の性質から生まれるはずである。

4次元方程式は、3次元方程式に変換して解くことができるが、5次元方程式以上は、アーベルにより公式の解がない事がわかっている。

アーベル-ルフィニの定理 - Wikipedia


つまり、物質界の空間論の感覚から、3次元空間は破壊できるので、論理を組み立てられるが、4次元だと、そのままでは空間論にはならないので、時間感覚を加味して、アインシュタインが物理でやったように、時空概念で、時間を空間に変換し、解をみつけるわけである。

だから、4次元時空に変換できない、5次以上の高次世界や、もしくは例えば、虚世界などは、覚醒意識をもって、論理的に成り立たせるのは、物質的な感覚の限界なんである。

面白いのは、量子力学で、粒子という空間的存在を、時間の経過を模した波の性質から、つまり波動方程式から、電光掲示板のように生起し消滅する、時間に応じた空間論をゲージ場として、論理を構築しようとしたところにある。

しかし、問題なのは、ただ時間が波のように周期的に、エネルギーとして現れるだけでは、日常の空間感覚から逸脱し、論理破綻するので、可能性の確率論を持ち出して、観測論でなんとか辻褄合わせをしているのが、人間の覚醒意識の限界をよく表現しているともいえる。

量子力学に難癖をつけたいわけではなく、量子力学は、覚醒意識の限界をよく表している物質的な芸術作品で、何が言いたいかといえば、だからこそ、パラドックスが意味をもつというわけである。

パラドックスから連想される、メビウスの環や、クラインの壺などと同じように、量子力学の双子のパラドックスなどは、物質界の論理では解き明かせない、高次元の真実なのである。

生物統計学には、帰無仮説というのがあるが、これは統計的に可能性の低い、稀な事象は日常には起こりえないという前提を基にした仮説選択法で、量子力学の観測論、特に確率波の収束とよく似ている。

帰無仮説 - Wikipedia


帰無仮説というのは、非現実に起こりえないパラドックスをわざわざ想定して、まるで、ツチノコや河童を捕獲するのに、ツチノコの好きな味噌やスルメ、日本酒、河童の好きなキュウリを仕掛けて罠に誘きだし、数カ月待っても、結局、捕まらない、というのと同じである。

そして、それとは反対の辻褄の合う対立仮説、ヘビやトカゲの変種説やカワウソなどの見間違い説を採用するというわけなんである。

物質界の物質現象では理解できないのは存在しないというパラドックスを、パラドックスで打ち消すというように、毒は毒をもって制す、というような手法である。

これは、パラドックスの特異点を通らずに避けて、その周辺を回ったり、予め論理的整合性のとれた帰着点を見込んで、パラドックスハンターを仕込んでおくというのは、人類の覚醒意識が賢くなったのか、或いは愚かになったのかは、量子力学から発展した場の量子論による繰り込み理論の論理性に委ねられるのかもしれない。

繰り込み - Wikipedia


しかし、物質界の、難儀な哲学や物理学をわざわざ持ち出すのは、あくまで本題に入るための準備であり、哲学は法学を経て秘儀参入学へ、物理学は神学を経て透視学に、そして、音楽や芸術は、医学を経て白魔術学に、覚醒意識の限界を超えて、発展していってほしいからである。

覚醒意識の限界を超えるために、シュタイナーの人智学的医学を紹介する。

       ★       ★       ★

 しかし、人体の下半身の臓器が、そのなかの細胞に似る結果、次のような疑問が浮上する。

 「では、細胞は、どんな性質=状態をもつのか?」

 細胞は、状態を些か極端にする為に、我儘な生命力を展開する。細胞は独自に生命力を展開する。

 細胞が、逐一展開する、我儘な生命力に対抗して、絶えず逆の、外から反作用が及ぼされる。そして、この外からの反作用が、細胞から、我儘な生命力を奪い、滴(液性)状の形態を与える。細胞から、生命力を吸い取り、細胞を滴(液)に変える。

 地球上で、液状の形態をもつ存在は、人体の内外問わず、2つの力、生命力と、その抑制力との合力から成るのを、知らないといけない。

 さて、興味深い事に、古代の医学が、「水銀」を、どの様に捉えていたか、を追求すると、次のような事実に到達する。

 『「水銀」とは、生命力を奪われて滴(液)状になっているものである。』

 水銀は、我儘から活力のある滴になろうとする、つまり細胞になろうとするが、水星の作用によって、細胞になるのを妨げられ、細胞の死骸(死体)、つまり水銀の小滴(液体)となっているもの、と見通せる。

 水銀は、塩と燐との中間状態で、同時に、諸惑星が、地球上にどのように作用し、人間を生かし、人体に現れているのかを、霊的な洞察力を獲得する為の、複雑な実践的な教育=道徳の対象である。水星という惑星がなければ、水銀の滴(液)は、どれも皆細胞になっているはずである。

 そして概ね、人体内で細胞となるものは、上述した生殖-排泄から心臓までの器官=臓器は、水星という惑星の抑制力に曝されるのを、当てにしている。

 つまり、排泄器(泌尿器)から心臓までの間に位置する、下腹部の器官=臓器の細胞が持つ、我儘な生命力を展開しようとする傾向が、過度に妨げられず、また逆に、過度に進まないように、適度にバランス調整する水星の抑制力に曝される、のを当てにしているのである。

 この水星の抑制力に曝されないと、下腹部の器官活動は、中間状態を維持できず、直ぐに増長してしまう。

(増長した細胞増殖に、適度に、アポトーシス=細胞死が誘導されないと、大腸がんなどになる。) 

 以上の事例を更に引き続き追求すると、上述の下腹部の器官と水星状態を表す金属の水銀との間に成立する関係に到達できる。このような水銀の知見が、合理的に獲得できる。

 超感覚的で、霊的な観察から発見できる事実も、現在、及び未来の人類には、外界の感覚的に知覚可能な事例によって、更に証明の必要があるので、鉱物や金属の作用、植物、もしくは動物のなかの鉱物や金属の作用が、人体に対して、どの様に振舞うのか、という事が、臨床的にも文献上でも追求できれば、良い結果が得られるだろう。





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Last updated  2023年06月22日 11時32分46秒
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