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シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

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2023年07月10日
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カテゴリ:神秘体験空間
前回は、高次の宇宙人と交信するには、愛が必要であり、人類はまだまだ修行が足りないので、孫悟空のように、唯物論の頭の輪「緊箍児(きんこじ)」をはめられ、三蔵法師のような教えから、修行が必要である、のを紹介した。

いま人類は、宇宙人と長波長の電磁波、つまり電波で交信しようとしているが、それは地球人の知性の限界をそのまま露呈している、ともいえるのではなかろうか?

電波天文学 - Wikipedia


ディープスペースネットワーク - Wikipedia

以上に紹介した、あまりにも唯物的で、精神的に貧弱な観測体系では、ほとんどみつけられないので、地球人と同じ知性で、物欲旺盛な霊魂をもつ宇宙人は存在しない、という証明には使えるかもしれない。

とどのつまり、地球人には、地球人しか観測できない、というような地球人認定証明もんである。

証明というのは、同等かそれ以下の能力しか、その証明によって証明できないのである。

また素人同然に、単純に考えた確率論でも、地球と同じ生命がいる可能性の惑星が、銀河系には最大数百億あるというのに、それを見込んで電波を観測しているのに、みつからないのでは、当てが外れているか、観測方法が貧弱であるか、のどちらかと考えたほうがマシである。

そもそも電波でみつかるものなのか、あまりにも人間に都合よく解釈し、宇宙人の存在を、地球人中心の知性として、考えすぎているようにも思える。

物質的にみつけようとするから、物質界に住む地球人しかみつからないのである。

それにもし、宇宙人の痕跡をみつけたとしてどうするのだろうか?

人類の歴史のように植民地でもつくるのだろうか?

かつてのように、アメリカ大陸を発見し、アメリカに移住し、植民地でもつくるのか?

私には、人類の宇宙人探査の話は、前回紹介した孫悟空とお釈迦様のやり取りのように思えてならない。

さて、シュタイナーによると、人類の修行とは、物欲、破壊欲にはじまり、最後は純粋な愛にまで、無垢な愛にまで発展させていく事であると言う。

崇高な愛もはじめは欲望からはじまるのである。

だから、欲望を否定するのではなく、それを徐々に崇高な愛へと変え、成長させていかなくてはならないので、人生は修行というわけで、まずは比較的簡単な物質界からはじまるわけなんである。

物欲や破壊欲、つまり欲望が強い、未熟な自我は、太陽光の可視域から主に覚醒意識をつくり、欲望をなかば実現させているので、その欲望の途上で物質界しかみえなくなっている。

競馬の競走馬に、レースに集中させるために、視野を狭めるブリンカーをつけるようなものである。

ブリンカー - Wikipedia


それは、欲望に応じて、ブリンカー、つまり物質界を感じる眼や耳などの感覚器をもつが、最初はブリンカーをつけて走っていた馬が、自ら自主的に走るようになり、次第にレースで地位を得て、欲望が次第に愛情へと変わっていくように、物質界で立場や責任を担いながら、成長するにつれて、人も、愛情を感じるようになっていく。

そして、人間の場合は、更に知的進化を遂げ、物欲を捨て、心頭滅却して出家できると、物質界の壁を超えて、その奥にあるエーテルの世界や、アストラルの心の世界を感じるようになってくるという。

すると、物質界を感じる眼や耳のように、エーテルやアストラルの世界を感じる、精神の感受力から、それを受容できる感覚器が、人体のエーテル体やアストラル体にできてくるらしい。

この感覚器を、仏教では、霊眼や霊聴、心眼、心耳など、そして天眼などと呼んでいる。

人智学では、イマジネーション、インスピレーション、インテンションのドイツ語表現などで呼んでいる。

つまり、何を見るか、何を聴くか、何を感じるかで、霊魂の自我は感覚器をつくっていくわけである。だから、芸術的表現によって、物質界をみる感覚器が、それを超える世界を感じる感覚器へと変わり、愛を感じる感覚器へと成長していくのである。

芸術は、前回紹介した悟空の筋斗雲のように、運転手や使い方がよければ、宇宙船や未来へのタイムマシンにもなるが、悪いと、悟空の頭の輪のように、現状の物質界に、自分を縛り付ける山にもなるのである。

だから、どんな芸術作品を好むかで、その人の知性の自由度、飛躍が推し量れる。

例えば、芸術作品を、金銭で捉える人は物欲が旺盛で、自分を物質界に縛り付ける感覚器を持ち、美的な愛情表現で捉える人は情緒が豊かで、自分を物質界から解放する感覚器を持つのがわかる。

子どもの絵が現実離れしているのは、物質界に染まらずに、まだ唯物論に乏しい証なのである。物質の枠に囚われていない霊魂の働きが隠れている。ただ自分がみている心の中を表現しているのである。心の表現だけなので、感情だけで、物質語はまだ書けず、作文は苦手なのである。

だから、芸術的に、何を好むかで、その感覚器が生まれてくる、というわけなんである。

極少数にサヴァン症候群といわれる人がいるが、これは前世の記憶を絵画に表現していると考えられる。

つまり、精神が育てた感覚器が、地獄を好むなら、地獄に行き、天国を好むなら、天国に行くのである。

だから、高次の宇宙人の痕跡をみつけるのなら、物質波を追跡する電波の観測機などよりも、芸術により、精神波を追跡する、愛の感覚器、愛の観測器をつくるべきである。

人類は、いま物質界の壁を超えないといけない。人間に地獄が必要なのは、物質の壁を超えて、物欲を、愛に昇華するためである。

人間は、経済力がなくなると、物質を捨てるように、生命力を失うと、肉体を捨て、死んで、物質界から去る。物質界から去っても、物質的生活に未練があると、仏教でいう執着心が生じて、まだ物欲が残っていると、その欲望が叶えられないために苦しむので、地獄といわれるわけである。

苦悩するのは、かつての快楽、失った栄華を検出する、地獄の観測装置が残っているからである。

肉体とともに、物質界に束縛していた感覚器が無くなれば、精神の上では本当は自由なのに、物質界での束縛が当たり前すぎて、物質界が与える環境に馴れてしまい。物質的な快楽を知り過ぎてしまい、忘れる事ができなくなって、物欲から、執着心が生まれてしまったのである。

ルシファーが与えた知的好奇心からの物欲に対して、アーリマンが物質的快楽を与えているのに気づかないのである。アーリマンのハニートラップに気づかない。

これは、死者だけでなく、物質界に生きる人にもみられるが、過去の栄光や栄華が忘れられない虚栄心旺盛な自我には、起こりやすい地獄なのである。

物欲をきっかけにして、愛の純化に芸術化し、物質的束縛から、自由な愛の感覚器を育て、霊眼や心眼、霊聴や心耳をつくったなら、物質界の奥にも、それを超える、心や愛の天国の世界があり、地獄を乗り越えるのが、比較的に容易いのがわかるだろう。

つまり、人間は物質界に肉体をもって生きているが、仏教が説くように、肉体は精神の乗り物で、物質界は、乗り物が通行する道路にすぎないのである。

物質的な車を、芸術的な車に開発し、自動車が通る交通網の物質界から、肉体を超えて、脊柱にある7つの分岐点のチャクラを開発し、精神の車輪を目覚めさせて、天国への道路を進めるように、自由な愛の天使となるために、シュタイナーの人智学的医学を紹介する。

          ★      ★       ★

 また肺と密接に関係するのは、周辺の土地の組成、つまり地質である。例えば、石灰に富む土壌か、或いは石英に富む土壌(珪質土壌)、つまり始原岩層であるか、といった事である。

 周辺の地質に応じて、肺の状態が、かなり異なってくる。肺は、本質的に、周囲の土壌の固体的性質に左右されるからである。実際、医院を開業する最初の課題の1つは、周辺地域の地質を綿密に調査する事である。

 ある地域の地質調査は、その地域の住民の肺の状態を、調査するのに他ならない。だから、肺が環境に全く適応できないなら、その環境に暮らすのはかなり不都合なのを明確に知っておく必要がある。

 さて、以上述べた関係を、誤解しないで欲しい。上述の、肺の周囲環境への依存関係は、肺の構造についてで、呼吸活動とは直接関係しないが、呼吸も、肺の構造に起因し、その機能に左右される意味では、関係する。

 しかし、上述の依存関係は、肺の構造、つまり、肺の状態がカサカサなのか、或いはネバネバの傾向なのか、の違いで、その本質は、周辺の環境に依存している。それに加え、肺は、肉体の作業に左右されるので、過労になるまで働くと、肺は、間違いなく損なわれる。

 以上により、肺、肝臓、膀胱、心臓のように、広義の、体内から、外の気象環境に向かって開く臓器の依存関係に導かれる。従って、これらの臓器が発病したら、外の気象環境に従って、物質的な治療法を試みるべきである。というのも、これらの臓器が発病したなら、物質薬などで、治療できるからである。

 だから、肺が弱い人が、住む土地に全く合わないのが確認できたなら、別の、より適した土地に移動すれば良いのがわかる。同様に、肺やそれより上位の臓器が弱い場合も、住む場所や生活環境を変えると、素晴らしい成果をもたらす事がよくある。

 しかし、心臓より下位の臓器については、住む場所や生活環境の変化では、それほど成果はあげられない。

 ただし、人体では、全てが相互作用しているので、普段見られない隠れた相互作用があるかどうか、充分に考慮する必要がある。例えば、心臓の血管に異常が見られたら、次のような疑問が生じないといけない。

 もしかすると、肺にも異常があるのではないか? 肺の異常から、心臓の血管の異常が生じたのではないか?

 以上の事から、少なくとも、人体と気象との関係がわかってくる。外界では、天体の活動は、気象の背後にあり、いわば気象に覆われた形で人体に影響している。





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Last updated  2023年07月11日 22時03分49秒
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