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シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

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2023年07月11日
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カテゴリ:神秘体験空間
前回は、高次の宇宙人と交信するには、物質的な電波ではなく、精神的な愛が必要なのを紹介した。愛をどれだけ体現しているかで、高次、低次が決まるからである。人類はまだ低次の、愛が物欲や欲望の、未熟な状態であるのは、毒災者や政治家をみれば明らかである。

そして、愛の感覚器を育成するには、精神には芸術の感受性が必要で、芸術を鑑賞する能力は、前世から愛をどれだけ育ててきたか、低次の欲望をどれだけ愛に純化してきたか、によるといえるだろう。

例えば、結婚は恋の欲望からはじまり、愛にどれだけ純化できるか、長続きするか、が問われるともいえる。

シュタイナーによると、宇宙は愛からできているというから、物質界も愛でできているが、物質は、叡智により、愛に、光が織り込まれたものだという。

愛は天国から発せられるが、天国の下に、アストラル界の心の世界があり、叡智が、愛に作用し、物質界をつくる陰のエーテル界が、細胞膜のように、物質界の壁として生まれるようである。

勿論、壁といっても、物質的にみえるものではなく、水のように透明で、物質性を区切る鏡のような、物理学で使われる境界条件のような感じで、光のなかの闇みたいなもので、光と闇を織物のように織り込むのが叡智のようである。

それはいわば、動物の擬態のようなものなので、周囲に溶け込んで、透明にみえる壁である。透明人間にする透明な壁である。不純なほど物質化され、物質としてみえるようになる。

闇の叡智により。愛を境界で区切り、独占しようとするのが欲望で、物欲で、不純な愛が物質といえるだろう。

男女間の物質的な隔たりがなくなるほど、似たもの夫婦となるのがわかる。

光が純粋なまま現れれば、愛だが、不純な欲望の闇が、叡智により混ざるので、混濁し、空即是色となり、物質化するわけである。

このような構図は、物質界の体験では、理解困難で、物質的に理解しようとすると、抽象化を免れないので、大まかなイメージで想像するしかないが、このブログで何度も紹介している、相対論的量子力学のディラックの海をイメージすると、わかりやすくなるかもしれない。

ディラックの海 - Wikipedia


ディラックの海は負のエネルギーの電子だが、そこに鏡があり、例えば、その鏡が、負のエネルギーの電子の代わりに、ヒッグス粒子でできていると考えれば、対称性の自発的破れが、ヒッグス粒子の鏡により説明できるかもしれない。

ヒッグス粒子 - Wikipedia


ただし、ヒッグス粒子はボーズ粒子なので、同じ状態に何個も入れるので、一般相対論と整合性をとるには、ヒッグス粒子と時空の曲率を、自発的対称性の破れや相転移で表出できれば、アストラル界とエーテルの関係がイメージできるかもしれない。

さて、愛は、熱でもあり、熱力学第2法則のエントロピー増大の法則により、熱を占有する事はできないから、物質は、相転移の状態を変化していくしかない。

アインシュタインは、エーテルの概念を用いずに、光の物質面の光速度で、相対論をつくり、加速度と重力を、光の運動から同じ運動とみなし、エーテルを区切る境界条件の、アストラルの鏡の概念を、リーマン幾何学で代用し、相転移を、時空の曲率のテンソルで巧く表出したといえる。

しかし、重力と熱力学の整合性が残り、現代物理学では、それはブラックホール理論と、熱力学の相似性から、超弦理論の理論的解釈となるホログラフィック原理を生み出している。

ブラックホールの熱力学 - Wikipedia

ホログラフィック原理 - Wikipedia


超弦理論に辿り着く前に、私は物理をやめてしまい、免疫学に進んだので、超弦理論については良く知らない。グリーン、シュワルツとウィッテンがつくった、というぐらいしか理解していないし、不勉強なままである。

しかし、ホログラフィック原理には、以前紹介した、孫悟空とお釈迦様のやりとりと似たような話がでてくるから面白い。それはT双対の対称性である。

T-双対 - Wikipedia

ミラー対称性 (弦理論) - Wikipedia

 

T双対の対称性は、小さい悟空の円と、大きいお釈迦さんの円の関係を示している。つまり、悟空の小円とお釈迦さんの大円の、2つの円の積で、トーラス状の時空がつくられる。


超弦のトーラス図(ピンクの線;大円 赤の線;小円)

このトーラス時空間が、いわば、お釈迦さんの手の大円であり、その手のなかを回る小円が、筋斗雲に乗った悟空である。悟空の小円の物欲は、お釈迦さんの大円の愛、仏教的には慈悲となるのだろうが、その周りを回るわけで、つまり、悟空の物欲は、お釈迦さんの慈悲から生まれるわけである。

悟空の低次の欲望が、お釈迦さんの慈悲の下にあるというT双対が、超弦の時空運動から生まれるようである。

悟空の低次の欲望を何度も転生し、修行して、お釈迦の高次の愛の慈悲にかえていかなければならない。それが人生の精神的な修行の目的である。

低次の悟空から、高次のお釈迦さんになるために、愛のトーラスのT双対性が深まり、物欲が愛にかわる白魔術をみつけるために、シュタイナーの人智学的医学を紹介する。

          ★       ★       ★

 さて、人体の臓器、つまり肺、肝、膀胱、心臓が、外界の気象と関係し、土壌の固体、水の液体、大気の空気、熱の状態が、人体に反映するのがわかるだろう。また天体の作用が、気象に覆われた背後にあり、気象と共に、人体にも反映しているのがわかる。

そして、外界での天体の作用が、固体、液体、気体、熱の状態を生み出し、植物や鉱物をつくる活動となる。

 天体の作用が、外界に植物や鉱物をつくるが、その対極にあるのが、人体の臓器に反映された気象活動の背後(奥)にある活動で、つまり、先に挙げた4つの臓器のより奥にあるエーテルの活動である。

 外界の植物や鉱物の物質性と、人間の肺や肝臓等の背後のエーテルの活動は、それほど密接に関係していないので、外界の物質に由来する治療法の探究は当然困難である。しかし、人間は、外界の活動とは反対のエーテルの活動を、何らかの形で、人体で成し遂げる傾向をもつのを、はっきりと理解すれば、合理的な治療法が発見できる。

 そこで具体例を挙げてみる。それは珪酸の活動(プロセス)である。珪酸は、珪酸塩がつくられる場所、また石英や、それと同類の岩石がつくられる場所に顕著にみられる。珪酸に対応する活動が、人体にもある。

 更に、この活動は、ある活動の基盤となり、残念ながら、今日ほとんど考慮されていないが、畑地の、珪素の土壌と、その地中に入り込む植物の根との間で生じる活動である。だから、植物を燃焼し、その灰を薬にすれば、外界の珪素の活動と似た活動が取り出せる。

 さて、外界の珪素活動は、人体に、対極の活動を持っている。しかも、この対極の活動は、心臓より上の、肺から上位に位置する臓器にあり、すなわち肺から、頭部に向かう上位の人体の活動である。

 つまり、心臓より上位の活動のなかに、外界の珪化の対極がある。この内的なエーテルの活動の本質は、これまで述べてきた事からもわかるが、外界の珪化が人体内で十分にホメオパシー化(バランス)されるという原理にある。

 従って、病気の症状の発病部位が、心臓より上位にあるのがわかったなら、例えば肺の分泌(液化)が強いなどから、大まかな所在が明らかになるが、これはまた髄膜炎や仮性髄膜炎にも少なからず出現するなどで、他の部位に別の障害ももたらす可能性がある。

 というのも、このような肺の障害は、人体が相互に関係する為に、心臓の血管障害にも影響を及ぼすからである。脳の炎症として出る傾向の障害が、代わりに消化器系の炎症として出る可能性もある。

 その際に肝要なのは、障害の原発部位を調べる事である。けれども、特に重要なのは、外界の珪素(珪化)の活動を、人体内で抑制するような薬を供給することである。

 以上の関係を正しく追及できれば、重要な治癒原理となる。また同時に、人体上位に観察可能な直接の障害がある場合、自然の珪素活動を、体内で抑制し、粉砕し、エーテルに変えるような治療上の必要性が示される。

 またなんらかの異常な相互作用によって発生した障害が、人体下位にある場合、例えば心臓に障害がある場合は、症状に応じて、珪素を多量に含む植物を直接、もしくは間接的に薄めて投与するかして、人体下位に珪素の活動を導けば治療できる。

 珪素の活動を含む植物について、心臓より下位で生じる活動について、どの程度影響を及ぼすのか、勿論、上位の活動に対しても、どの程度、逆の影響を与えるのかを、詳細に研究すべきである。

 珪化の反対(真逆)の活動は、外の自然では炭酸生成[Kohlensaeurebildung]の活動のなかにある。炭酸は、珪酸の対極に位置する。従って、治療のために、炭酸の活動を調べると、今度は、これまで述べてきた活動とは、反対の活動、つまり人体下位の消化活動に不可欠な活動が明らかになる。

 だから、炭酸との結合、特に、自然の生成そのままで用いるなら、つまり植物の炭酸活動をそのまま用いるなら、心臓より下位の臓器障害に究めて有効である。





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Last updated  2023年07月11日 14時06分42秒
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