地デジ普及率に県民性?- 新し物好き福井68・6% おおらか沖縄37・1%
地上デジタル放送に完全移行する2011年7月が近づいている。総務省調べの地デジ対応テレビやチューナーの世帯普及率は60・7%であるが,都道府県別では,1位福井県の68・6%から最下位沖縄県の37・1%まで大きな開きがある
ワースト1位となった沖縄県の関係者は,普及率の低さにおおらかな土地柄といった県民性を挙げる。
地理的要因からワースト2位にあるのが岩手県だ。県の面積が広い上に山が多いなど地形が複雑。放送電波を送信する施設は整いつつあるが,受信しようにも難視聴地域が多い。高齢者の中には改修工事にどう対応すればよいか分からない人もまだたくさんいるようである。
ワースト3位の長崎県は「離島や半島が多く,平野部が少ない。改修工事が補助金内に収まらず,一世帯で30万~40万円が必要というケースもある。これでプラステレビなどを買い替えなければいけないとなれば,出費は大変なものになる。
対して,普及率1位の福井県は,1位になった明確な理由は不明であるが,「ケーブルテレビの普及率が高いことは大きい。戦後、全国で初めて下水道ができたり,原発を誘致したり,新し物好きな県民性も影響している」と推察される。
3位の滋賀県は「琵琶湖を中心とした平地に住宅が集まり、電波を受信しやすい環境にある」。隣の福井県は,京都に近く,昔から新しいものに触れる機会が多い。パソコン所有率も高いし,新し物好きという県民性も後押ししている。
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