初詣 日枝神社
photo:ウィキペディア
「日枝神社」の呼び方が定着したのは、明治からのことで、江戸時代に山王権現、さらに古くは山王宮とか山王社とかよばれていた。最もふるくは南北朝時代の貞治元年(1362)の古文書に「江戸郷山王宮」とありますから、およそ600年も前のお宮である。
天正18年(1590)徳川家康が江戸城に入るとすぐ、道灌の山王は城内の紅葉山に移され「城内鎮守の社」「徳川歴朝の産神」として、江戸市民からは 「江戸郷の総氏神」「江戸の産神」として崇敬された。二代秀忠の時、城内紅葉山より新たに社地を江戸城外に定め、社殿を新築して遷祀された。
万治2年 (1659)時の将軍家綱の命で権現造りで総朱塗りの立派な社殿が完成した。その後、江戸時代を通じて将軍家はじめ江戸生まれの人々の信仰を集めた。このお宮は惜しくも東京大空襲で全焼している。
・住所:千代田区永田町2-10-5
・最寄り駅:国会議事堂前駅5番出口徒歩5分 溜池山王駅7番出口徒歩3分