カエルの楽園 [ 百田尚樹 ]
『永遠の0』『海賊とよばれた男』等のベストセラーで知られる百田尚樹氏の話題作,『カエルの楽園』。
■寓話か風刺か
物語は,アマガエルのソクラテスとロベルトが,天敵に襲われる恐怖と隣り合わせの祖国を捨て,安住の地を求めて旅に出るところから始まる。道中,様々な困難にぶつかりながらも,ついに理想的な国「ナパージュ」に辿り着いた二匹は,ナパージュのカエルたちから良いところを学んで,祖国に帰ろうと決意する――
,「このカエルはあの人に似ている」「この運動は,あの市民運動とソックリ」といった風に連想がしやすい作りの,一種の風刺小説になっている。
永遠の0 [ 百田尚樹 ]