ご注意を!!格安スマホの「死角」悪用した不正アカウントで被害発生
スマートフォンの格安データ通信サービスで,通信用SIMカードの設定の「死角」を悪用してメルカリやLINEなどの匿名のアカウントが不正に大量に作られ,迷惑メールや偽ブランド品売買に使われる被害が相次いでいる。
■「SIMカード」初期設定に問題
SIMカードは家電量販店などで購入できる。購入後に格安スマホ事業者(MVNO)と契約を結び,スマホに差し込むとネットにつながる。ところが一部のSIMカードは,電話番号で短文のやりとりができる「SMS(ショートメッセージサービス)機能」だけは未契約でも使える状態で売られていた。
メルカリやLINEなどは,スマホの持ち主が作ったアカウントか否かの確認にSMSを使っている。メルカリやLINEから登録した電話番号あてに「認証コード」という番号を送り,それを所有者が入力すればサービスを使えるようにしている。そこで未契約でSMSが使えることに目を付け,匿名アカウントを大量に作る不正行為が相次いだ。
契約者が存在しない電話番号から作られるアカウントなので,悪用しても追跡されない。メルカリのようなフリーマーケット(フリマ)サイトに偽ブランド品が大量に出品されたり,企業がキャンペーンなどで付与するポイントやクーポンを大量に取得されたりといった被害が多発した。
格安スマホ事業者(MVNO)のNTTコミュニケーションズでは,SIMの店頭販売をやめ,契約後にカードを発送する方法に切り替えた。また,インターネットイニシアティブ(IIJ)は昨年,未契約ではショートメッセージ機能が使えないようシステムを直している。
参考:https://digital.asahi.com/articles/DA3S13441940.html?_requesturl=articles%2FDA3S13441940.html&rm=150
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