「足手まとい」「好きですサッポロ」などのヒット曲で知られる、昭和ムード歌謡の男性グループ「森雄二とサザンクロス」のリーダーでコーラスを担当した森雄二(もり・ゆうじ)さんが18日午前8時、腎不全のため北海道・旭川市内の病院で死去した。75歳だった。昨年5月に脳内出血で倒れ、闘病を続けていた。
森さんは95年より、東京から旭川に拠点を移し、ムード歌謡を中心としたステージに元気に立っていた。東海大卒業後に、敏いとうのグループに加入しボーカルを担当。75年に4人で「森雄二とサザンクロス」を結成した。 最近は、92年にオーディションで選ばれた3代目ボーカルの山口晃生(59)、バックコーラスの奥野広道(65)と3人組だった。
◆森 雄二(もり・ゆうじ):1942年9月27日、熊本県生まれ。学生時代にハワイアンバンドを結成し、卒業後は敏いとうのグループでボーカルを担当。75年に「森雄二とサザンクロス」を結成し、「さようなら幸せに」でデビュー。85年に解散も92年に再結成し、活動を続けていた。身長170センチ。
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相倉久人にきく昭和歌謡史 [ 相倉久人 ]
戦前のエノケンこと榎本健一の歌から,服部良一と笠置シヅ子の関係,戦時歌謡(相倉さんは陸軍幼年学校出身なのだ!),戦後は美空ひばりから坂本九,クレージー・キャッツ,そして山口百恵をはじめとするアイドルを経て,平成の<昭和歌謡>に至る歴史が,CDなどの聴き直しによって,あくまで具体的な歌謡論,日本文化論として展開されている。