北九州・戸畑 -築100年旅館,輝き再び 「ボロだけど」…レトロ感が女性のハートつかむ-
所在地: 〒804-0074 福岡県北九州市戸畑区南鳥旗町7−3
電話: 093-871-2194
いくよ旅館。---北九州市戸畑区の築約100年の古い旅館が全国から宿泊客を集めています。戸畑港の近くに建てられ,かつては大相撲の力士や人気歌手も泊まった
「いくよ旅館」です。往時のにぎわいは消えたものの,近年はネットや本で紹介され,レトロな雰囲気を求める女性客らの心をつかんでいます。
旅館の広い玄関に飾られた元横綱の大鵬や佐田の山のサインが飾られています。年季の入った建物の床や階段は磨き上げられ,つややかに光る。
ネット上のブログ「日本ボロ宿紀行」には,こんな感想がつづられています。「天井も高く,照明器具も100年前とは思えないゴージャスさ」「壁の透かしなども昔の旅館らしくてすごくいい雰囲気です」。
いくよ旅館は,1913(大正2)年,料理店として開業しました。40年までに旅館に営業形態を変えたという。鉄をはじめ金属や製糖の工場もあり,工業都市・北九州の象徴だった戸畑区。戸畑港周辺は捕鯨や遠洋漁業の拠点ともなり,連日,宿泊客や宴会客であふれかえりました。
近くで大相撲の巡業や芸能人のコンサートがあれば,特ににぎわったということです。力士や歌手の坂本九,俳優の鶴田浩二も常連だったということです。
いまは,遠洋漁業の基地はなくなり,工場も減り,3年に10万人を超えた同区の人口は今や5万人台に。いくよ旅館も7人いた従業員が辞め,今は家族3人で営業しています。
駅前旅館をいとおしむ 昭和の面影が残る旅の宿 価格:1,728円
>>>北九州・門司港レトロ
北九州市の代表的な観光地として知られる門司港レトロ。はかつて九州の玄関口としてにぎわった門司港の当時の栄華をしのばせる多数の建造物を修復し,レトロをレセプトにして観光地に作り替えたもので,年間約200万人以上の観光客集めている。
世界の顔「ポートモジ」をレトロな街並みで再現
かつて大陸の玄関口として栄えた北九州市門司港。古代から陸海の交通の要衝として機能し,石炭が世界的に重要なエネルギーになると,筑豊の大産炭地を後背地に抱えていたことから,明治末期から大正にかけて急速に港湾整備が進められた。1889年には国から特別輸出港として指定を受けたことで,一時は全国一の入港船舶数を誇るなどした。
こうして門司港レトロは北九州市の代表的な観光地となり,ピーク時の03年には年間255万人もの観光客を集客した。しかし,近年は観光客数が200万人前後で推移するなど伸び悩んでいる。
そこで門司港レトロのてこ入れに向けて,施設のリニューアルが相次いでおり,13年には旧大連航路上屋がリニューアル,14年は料亭「三宜楼」がリニューアル,14年に開業100周年を迎えたJR門司港駅も改装した。こうした建物のリニューアルに加え,門司港レトロの新たな魅力を創出しようと芸術・文化を付加価値とする動きも出てきている。
一方,レトロ地区の中核施設である門司港ホテルは2015年2月に東京のケン・コーポレーションに譲渡され,
プレミアホテル門司港に生まれ変わった。
プレミアホテル門司港(旧:門司港ホテル)