>>>北九州・門司港レトロ
北九州市の代表的な観光地として知られる門司港レトロ。門司港レトロは,平成7年にグランドオープンした。大正~昭和初期の街並みを再現したエリアは,年間200万人が訪れる観光地となった。
世界の顔「ポートモジ」をレトロな街並みで再現
かつて大陸の玄関口として栄えた北九州市門司港。古代から陸海の交通の要衝として機能し,石炭が世界的に重要なエネルギーになると,筑豊の大産炭地を後背地に抱えていたことから,明治末期から大正にかけて急速に港湾整備が進められた。1889年には国から特別輸出港として指定を受けたことで,一時は全国一の入港船舶数を誇るなどした。
こうして門司港レトロは北九州市の代表的な観光地となり,ピーク時の03年には年間255万人もの観光客を集客した。しかし,近年は観光客数が200万人前後で推移するなど伸び悩んだ。そこで門司港レトロのてこ入れに向けて,施設のリニューアルが相次いでおり,13年には旧大連航路上屋がリニューアル,14年は料亭「三宜楼」がリニューアル,14年に開業100周年を迎えたJR門司港駅も改装した。
一方,レトロ地区の中核施設である門司港ホテルは2015年2月に東京のケン・コーポレーションに譲渡され,
プレミアホテル門司港に生まれ変わった。
プレミアホテル門司港(旧:門司港ホテル)
>>>門司港駅新たな旅立ち 駅舎復元6年ぶり部分開業 大正風情復活
▼復元される門司港駅
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hoto:JR九州HPより https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2018/07/25/180725Newsrelease001.pdf
来年3月の全面開業に向けて改修工事が進むJR門司港駅(北九州市門司区)で10日,工事が完了した駅舎1階部分が約6年ぶりに開業しました。当日は,1914(大正3)年の開業当時の姿に復元され,観光客や利用客でにぎいました。
駅舎は,1988年に鉄道の駅として初めて国の重要文化財に指定されたネオルネサンス様式の2階建てです。門司港駅は,レトロな雰囲気を大切にするため,ホームに自動販売機やベンチは一切ありません。そして,列車の発着を伝える自動放送もなく,駅員がマイクで案内しています。なお,平日昼間の利用客のおよそ8割は外国人観光客で異国情緒も満載です。
JR九州は2012年9月,建設から100年近く経過して老朽化が進み,耐震化も必要なことから駅舎の改修工事に着手しています。