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12月27日,2016年4月の熊本地震で被災した熊本城大天守の石垣の積み直し工事を終えました。
熊本城大天守の石垣は約3500個の石材で組まれていましたが,地震で791個が崩落したり外側に膨らんだりしました。うち120個は破損して使えなくなりました。そこで,築城時の江戸時代と同じように,熊本市の金峰山周辺から安山岩を切り出して加工し,一つずつつり上げるなどして,793個を積み直しました。
年明けから小天守の石垣の積み直しに着手します。大天守の外観工事完了後の来年10月から,天守閣前広場など一部有料区域を一般公開します。小天守を含めた外観工事は21年3月末までに終える予定です。
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>>熊本城天守復旧
一連の熊本地震で,熊本城は天守閣の瓦が落ちた,50カ所の石垣が崩れたりし,復旧費用は総額634億円と推計され,完全復旧までには,20年を要するとされます。
政府は2016年度第2次補正予算案に,熊本城天守閣の補修費用として,26億円を予算化しています。崩れ落ちた瓦や壁,石垣などを修復します。熊本城公園内や阿蘇神社など国指定文化財の復旧にも49億円を充て,本格改修に向けて部材の撤去や保存を進めています。
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