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カテゴリ:アラビーkoi
今日はベツレヘムへ! 124番のアラブバスに乗ってベツレヘムへ!! アラ語では「ばいと・らふむ(肉の家)」だ。 な、生々しい名前・・・ 3.5NISの運賃で、すーぐ着いちゃった。 写真1、壁 壁!!!!! 始めてみたよ、例の「分離壁」を。 コレがカナリ高い。そして、この壁は『悪意』を発している。 街の入り口(上段右、この画像の左側に車が1台写るっているけど、ココがベツレヘムの入り口)から、街を取り囲むように、また、街を分断するように(中段右)壁は立つ。 壁の脇に立つと、絶望という感覚が否応なしに心に降り積もっていく。 ユダヤ側は、この分離壁を作ることで、自爆攻撃者が減った、という。 いや、それは「こじつけ」だと思うぞ? シャロン氏の神殿の丘侵入に惹起されたインティファーダが一段落しただけじゃないのか? 事象を自らの都合のいいようにだけ解釈するやり方、賢い妄想族のワタクシには通用しない。 だけど、こんな壁に囲まれて、ある意味「パレスティナ人収容所」で育ったお子達は、どんな大人になるんだろうか? そして、下段右の石垣の上に見えるのは、ユダヤ人入植地。 数年前には、あの丘には何も無かったらしい。 街の入り口から歩いて30分ほど。『メンジャー広場』というトコに出た。 おっ! 郵便局! 昨日書いた葉書、送っちゃえ!! ・・・切手は何故か「Fils」だった。280Filsだから、多分ヨルダンの切手だと思う。 4枚送ったのだけど、合計で7NISだった。 どんな計算をしたら『4枚で7NIS』になるのか? 詳しくは聞かなかった。 だってさ、ガイドブックによれば、イスラエル→日本の葉書は1枚4NIS。半値以下じゃん! 【→無事日本に着きました。4枚とも2ヶ月後に・・・ どんなルートで辿り着いたのか? ロマンだ】 で。今日の目的地、聖誕教会へ。メンジャー広場に接している。え? タダで入っていいの? 写真2、Nativity Church(聖誕教会) いわずと知れた、ジーザスクライストが誕生した場所。馬小屋じゃあなくて、洞窟だったらしいよ。 数年前も、ここにイスラーム過激派が立てこもったんだよねぇ。そして、そこに世情に疎い日ノ本バックパッカーがやってきて、「え? 入れないの?」って言ったことが世界中に知れ渡ったとか。そんな場所。 上段右が正面。メンジャー広場から臨む。入るとモザイクがステキな礼拝堂が開ける(中段左右、下段右)。 明り取り窓から差し込む光が神々しい。床のモザイク(下段右)も、幾何学模様がとても美しい。これが床一面、って想像したら、ゾクゾクしてきちゃった! このモザイクの何がいいって、バランス。左から右まで、全体的な『比』が同じでは無いところがイイ。 上段左は教会の中庭に偉そうに建てられている「ヒエロニスム像」。生涯をかけて、ヘブライ語で書かれた聖書をラテン語に翻訳したヒトらしい。 下段左の2枚は、聖誕教会地下にて。 ところで、なんでクリスチャンでもないのに、こんなトコに来たか、ってことだけど。。。 ほら、ベツレヘムに来たらさ、「東方の3賢者」がワタクシのことを見つけてくれるかなぁ~ って。 賢者どころか、周りにいるのはイタリア人のデブオバばっかりだったけどね。 ・・・おろ? ひょっとして、あっし自身が「東方の賢者」じゃあないですかい? ああ、そんな三下な役はイヤなんです! シテ、張らしてください!! その後、近くの教会とか見て、で、スークに行ったり。 やっぱりスーク(市場)は見ていて楽しい!! 写真3、肉の家(ベツレヘム) 上段は町並み。左から聖誕教会から臨むメンジャー広場。少し進んだトコにある階段。で、なんかの教会。 他、下段右(パレスティナナンバーの車)以外はスーク。結構イロイロな野菜・果物・肉を売ってる。 ここでタマル(干しナツメヤシの実)を2kg購入。いや、好きなんですって。コレが。34NIS(850JPY)だし。やっぱりコッチの方がお買い得。 【→ 結局、それ程美味しいタマルではなかったので、仕事場で配った。すぐにハケた。】 中段中は、肉を持ってポーズをとる男。流石は『肉の家』だけはある。しかし、まだ若いだろうに、デコ広いな・・・ 中段右は、ラマダーン用のパンケーキを焼くオッちゃん達。皆買うらしく、人気店は予約注文制だった。(2つ折にして、周囲を指でつぶして食べる。それほど美味しくは無い。) ここで、教会の地下で1人で静かにたたずんでいたデンマーク人とバッタリ。お友達になる。 「ベツレヘムは3回目で、前回は14年前に来たんだけど、全然変わってるよなぁ~」 って。アンタ、一体何歳? 少し一緒にウロウロして、イタリアの援助で建てられた工房にお邪魔したり、お茶飲んだり。 そして、自分が「イェルサレムからココまで、3.5NISで来た」ってコト話したら、そのルートで帰ってみたい、と。はい、一緒に仲良く帰りましょうね。 デニ男「俺の家系、先祖を遡ると、7人も王様出してるんだぜ! オヤジは肉屋だけど・・・ ところで、デンマークについて、何か知ってる?」 コイ様「え、え、え、えぇと・・・ 国土は島と半島でなっててぇ~ 首都は島にあるコペンハーゲンでぇ~ あとは、世界一開かれた王室がある、ってコトぐらいしか、知らないなぁ~」 首都くらいは出てくる。 かつて、スーダン人に「スーダンの首都知ってる?」って聞かれて「知らない」って答えたら 「ハルツームだ、アッハ(k)ルトゥーム! おーまいがー! オマエ、マジで知らねーの!? 恥を知れっ 恥をっ! Shame on you!!!」 って、ののしられたんだ。もう2度と『Shame on you』なんて言わせない! 写真4、看板、人物、夜景 アラビア語圏は、看板がキレイ。それは、アラビア語が飾り文字(calligraphy)が発達しているってがある。 ココではそれに加えて、タイルがキレイだった(上段の3枚)。 中断左はイタリア援助工房。 「ウチ、3Dコピー機があるんだゼ!」 みたく言われたんで、どんなドラえもんチックな最先端機器がでてくるのかと思ったら、このオッちゃんが使ってる機械がソレだった。 何のことはない。棒の中央にプローブが、両端にはドリルが付いてて、鋳型をプローブで認識しながら、ドリルで鋳型と同じ形を掘り出す、ってのだった。 右は別れ際にデニーに撮ってもらった写真。イェルサレムのダマスカス門にて。髪の毛、茶色いな。 結局、ベツレヘムではバス停まで歩いて帰ったのだけど、分離壁を間近で見たデニー、硬直していた。見れば一発で理解できるよ、壁の力が。 124番のバスに乗ったデニー、「おお! クリスマスイブで12月24日で124!!」って興奮していたけど、ホントにそんな理由でナンバリングしたんだったら、それはとっても好感度大だね。 下段3枚は夜の『嘆きの壁』の前。 壁の前にユダヤンが集まり、手をたたき、合唱して(叫んで?)いた。ま、正月だし。 とりあえず、この場所、岩のドーム、アルアクサー、嘆きの壁の前で、大きく息を吸ってみた。 この場所の、聖気も邪気も、愛も憎しみも、全部吸い尽くしちゃえ!! ってバカなことしてみた。 この場所、パレスティナなど、アラブ世界は大好きだ。アラビーkoiさんだし。 だけど、どうしても『自分の場所』として感じられない。やっぱり宗教か? また引き合いに出すけど、カトマンドゥはすごく自分の場所と感じる。チベット(本土はまだ行ってないけど)もそう感じる。 この感覚は、自分がムスリムになっちゃったら、シャハーダ(信仰告白)したら変わるのか? それとも、基本的に「全ての場所は異邦人として感じる」のが普通なんだろうか? チベットは『前世』が繋がっているから特別な愛を、双方向の愛を感じるんだろーか? 壁を前に、ちょっとだけ寂しさを感じた。 旧市街の中、暗い道を歩く。ガキがうるさいなぁ。 ガキは嫌いだ。1日24時間、学校に閉じ込めておけばいいと思う。 無視して歩いていたら、後ろから石を投げてくる。何かを言ってくる。しかも、大抵が「にーはお」とか「コリア」とか、心の平安を乱すような言葉だ。 やっぱり無視していたら、背後を叩いて、そして逃げ出す。 やれやれ。何が目的だかは良く分からんが(いや、遊びでやってるのはわかるんだけど、その結果、俺の気を引きたいのか、気分を害したいのか、その行動と期待する結果の間に矛盾を感じるってコト)、1匹捕まえて諭してやるか、と近づき、追い詰め、手を伸ばした。ら、その兄だかなんだか(中学生くらい?)がスゴイ剣幕で向かって掴みかかってきた。 やれやれ。戦わなくちゃイケナイのか?(←最近体力ついてきてるから「実戦」も選択肢に入る) ま、ある程度分別がありそうな大人が分け入ってくれたのだけど。やっぱり気分は悪い。 ヒトの嫌がるコトをし、それは良くないよ、と諭そうとするも、その状況も聞かず、理解せずに、ただ向かってくる。 そして、その場を通り過ぎるとき、後ろから火がついた花火を投げつけられた。 ダメだな。 これは、パレスティナ、ユダヤに勝てないよ。 相手の気を察する気概がないと、あんなシタタカなヤツ等には、コテンパンにやられてオシマイだ。 背後からの卑怯な攻撃しか出来ないなんて、完全に負け(=1人残らず全滅)はしないだろうけど、勝つだなんて夢の話だ。 パレスティナ、つーか、アラブが好きなだけに、こーゆー状況を見ると悲しくなる。 もっと、あのシタタカさを超える教育を子供達にしていかないと。 憎しみだけを植えつけていったら、それは赤国と同じになっちゃうよ。 ま、お祭りで爆竹鳴らしまくり! ってトコは既にそっくりだけどな。 今日もお菓子を沢山食べ、コーヒーも飲んだ。 あ、そうか・・・ ラマダーン期間、ムスリムはカナリ宵っ張り。コーヒー飲んで、眠気ぶっ飛ばせ! ってコトなのだな。 それは納得。 【つづく】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/09/20 10:33:23 PM
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