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カテゴリ:独立起業物語
保証人になってくれるという申し出を断ったアドバンス4番は無気力な感じで会社に通っていました。それでも起業したらどうなるかなと言うことをまったく考えなかったと言うわけではありませんでした。
もうそんなことは考えないでおこうと思ってもなぜか頭には独立したいと言う考えが浮かんできてしまいます。1日、2日、3日とたつうちにだんだんと「やっぱりやってみるべきだよな。一回きりの人生じゃないか」と言う気持ちになっていったのです。 そこで一緒に食事をしてから5日後、もう一度Aさんをたずねていきました。そこでアドバンス4番は「この前のお話に甘えさせていただいてもいいですか?」ときいたのです。その答えは「もちろんだよ」というものでした。 早速アドバンス4番は、連帯保証人追加届に記入をして商工会議所にもって行きました。もちろんこれでお金が借りられると決まったわけではありません。これでやっとアドバンス4番にお金を貸してもいいかどうかの審議が始まるのです。 それから3日後、Aさんに確認の電話がかかってきたそうです。そのときにこういってくれたそうです。 「おう、あの息子なら大丈夫だ。しっかり貸してやってくれよ!!」 電話の向こうでは多少困惑気味の国民生活金融公庫の人が 「この電話は保証人の方の確認のためでして・・・」 みたいな対応だったと聞いています。しかしこの言葉が効いたのでしょうか、8月の終わりには国民生活金融公庫から一通の封書が届きました。 それを見た瞬間、これは融資をしてくれるかどうかの結果が書いてあるものだ、と直感したアドバンス4番は緊張しまくりました。 そっと封書を開けて中身を取り出してみました。中にはあまりにも粗末な紙が一枚ピラッと入っていました。A4のコピー用紙を4枚に切った大きさの紙です。融資をしてくれるという知らせにしては明らかに粗末過ぎます。これは間違いなく「残念でした」と書いてあるに違いないとおもったアドバンス4番の目に飛び込んできたものは 「このたびは、国民生活金融公庫をご利用いただきましてありがとうございます。今回のお申し込みにつきましては800万円御融資することに・・・・」 「・・・・よっしゃあ!!!!」 と言ったきりアドバンス4番には言葉も出てきません。 しかし実は困ったことがあります。それは申し込みには1000万貸してくれと書いたからです。200万たりません。面接の時の「800万あれば何とか」の言葉が効いたのかどうか。 「最初のうちは余裕を見て1200と言ってはいたけど、1000で何とかはじめられるな。足りない分はどうしよう」 考えるも何もすぐに足りない分の200万円は保証人になってくれたAさんが貸してくれました。曰く 「乗りかかった船だし、課長さんの息子さんなら心配ねーしな。」 これでお金は1000万円そろいました。当初の計画の1200万円には少したりませんが何とか独立できます。 アドバンス4番はAさんに足を向けて寝ることが出来ません。本当にありがたいことです。この方には死んでもお金を返さないといけないと固く誓いました。 お金の算段が付いたアドバンス4番はいよいよここからが本番です。がんばるしかありません。 「さて、こうなると溶接機を何とかもっと安く売ってくれるように交渉しないとな。それから・・・・・」 こうしてアドバンス4番の独立起業物語は何とか独立することに成功して終わるのでした。 最後に・・・ 商工会議所や国民生活金融公庫のかた、Aさん、あとは自分の母、いろいろな人と交渉し、説得し、または支えられ、助けられ、ここまで来ることが出来ました。この場を借りてお礼を言いたいと思います。 ありがとうございました。これからもがんばっていきますのでよろしくお願い致します。 ←よろしかったらクリックしてくださいm(__)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.12.21 20:04:23
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