今度は天神から西鉄に乗り、西鉄二日市駅へ。ここにも駅からほど近い住宅街にJazz処があるらしい。名前はJazz工房Nishimura。
しかもHPを見ると、どこよりもデザインがオシャレで、広そうで、システムも立派だ! だってスピーカーは片チャンネルが、
◆超低域
ALTEC 515B 2台
ALTEC 211A自作低音ホーン 1台
◆低域
ALTEC 416-8B
自作音研BOX 350Lマルチダクト 独立2台
◆中域
ALTEC 288-16Gドライバ 1台
ALTEC 1505Bセルラホーン 1台
◆高域
JBL 2405 2台
ですよ。 ALTEC好きにはたまらんじゃないですか。これがマルチチャンネルでドライブされているみたい。
日も落ちてからの訪問だったんですが、ADAMSと違って場所はすぐにわかりました・・・・って、ここも住宅を改築した店なんですね。
ちょっと勇気を出して、重いドア2枚を開けて中に入ると・・・・
まず広い! 30畳、いや40畳はありそうな吹き抜けの2階建てですよ。ギャラリー併設なので、とにかくオシャレだ!
店内は青を基調にした間接照明、カウンターに振るオレンジの灯り。オーディオの雰囲気をあおる灯りは、青でしょ、青。マッキントッシュ・ブルーは言うに及ばず、我が家だってAyreのアンプのLEDの青、UX-1Limitedのカウンター・インジケーターの青、Rushmoreのツイーターを照らす青、とにかく青。
そして店のオーディオシステムです。ステージ側のALTEC、カウンター内のアンプやCDプレーヤー。CDプレーヤーは名機LHH800R×2台です。アンプ等は店主ご自身で自作も修理もされるらしい。
いやぁ、ビックリしました。こんなオシャレな一軒家スタイルのJazzスポットは、東京でも大阪でも行ったことがない。
素晴らしい!
お話をうかがうと、定年退職後にお店を始められたんだとか。H19年11月開店と極めて歴史が浅いのに、皆に愛されている感があるなぁ。すぐにわかるオーディオマニアのおじさん達がカウンターで話し込んでいました。
22時過ぎに店を出る時、20人弱のお客さんがいらしたと思います。駅から近いとはいえ、住宅街のJazzスポットにお客さん20人かぁ。Jazz喫茶に通った方なら、これがどんなに多い客数かおわかりになると思います。
センスある人は違う。感服。
お店は18:00から。そういう店は、普通コーヒー等のノンアルコール・ドリンクを頼みにくい雰囲気があるんですよ。ワタシは飲まないので、そういう店には積極的に足を向けません。ここはそうではないアットホームな雰囲気がいいですね。店主も話し方がうまい
カウンターに腰を下ろし、珈琲を頼んで、夕食にスパゲティを頼んで、3時間ちょっといて、それでお値段なんと1,400円ちょっとですよ。この手のお店でチャージも取られないなんて、自宅改装ならではだと思いました。(ライブがなかったからかな??)
Jazz工房Nishimuraは、今まで数多く行ったJazz喫茶の中で、3本の指にはいるくらい総合的にいいかもしれません。ジャマイカ@札幌と、ヴォイス@神戸三宮、それとここ。意外にライブができるような大きな店で、いい音のJazz喫茶は少ないもんですよ。
ALTECから流れるJazzの音色は、(結果を先に言えば)今回九州で聴いたどこの音よりも良かったなぁ。天神から西鉄二日市駅なでの電車代なんて全く惜しくないですね。