カテゴリ:オーディオ、ちょっとビジュアル
今週に入り,ずっとアナログを,アナログしか聴いてません。
改めてトーンアームRoksan Tabriz-Ziの取り説を引っ張り出し,聴いては調整,聴いては調整しました。特に針圧についてはAudio-technica AT-OC9/IIIの適正針圧(1.8~2.2g,2.0g標準)を参考に,重くしたり,軽くしたり。 どうもうちのディスクを聴く限り,針圧を軽くすると音像の前後の切り離しが感じられてよいのです。使いこなしで前後に音を分けることができる(奥行き表現ではない)のが,レコードとCDの差の一つではないかと思ったりするのですが,それが今回軽めの針圧とアームの傾きで表現できるような。 奮闘中。今は針圧1.86g。 AT-OC9/IIIの印象が前後しますけど,まぁ高性能,高機能であることは間違いなさそう。分解能とかSNとかも思惑通り。とても気に入りました。 単機能のカートリッジで高機能とはなんぞや?ですが,AT-OC9/IIIは昨今の20万円台の国産AVアンプをカートリッジにしたようなイメージでよいと思います。あまり濃い色付けがなく,いろんな希望に対応できそうな印象を持ったのです。国産AVアンプは(海外製品に比べれば)安価でありながら,多機能で,いたでりつくせりで,音がいい。AT-OC9/IIIも安価で,sensitiveでなく,音がいい。一方でAVアンプにはDLNA機能が中途半端だとか,192kHzデジタル入出力に対応しないとか,USBは44.1kHzまでだとか,突き詰めるとプリアウトを使いたくなるとか,不満もあるでしょう。AT-OC9/IIIも神の領域に手が届きそうな,突き抜けた何かを求めるには役不足っぽい。それこそもっと高額なカートリッジなり,プレーヤーに求めるべきかと。 AT-OC9/IIIとChord Symphonicの相性も,Roksan Shiraz/MCよりよさそうです。なんの調整もせずに,仮音出しした段階でも,「あ,Shirazよりいいわ」と思ったくらい。それくらいセパレーションが違ったし,爽快感があったもんなぁ。組み合わせとは難しいものですね。 調整は,この1枚のためだけにアナログを再開した「オフコース/セレクション1973-78」中心に行いました。以前も書いたとおり,私にとってはこの1枚が頂点で,あとのレコードは取り巻きと下僕です(爆 つまりは“セレクション1973-78”さえよければ,あとは妥協の範囲内なわけ。 AT-OC9/IIIは非常に新鮮な音をこのレコードから奏でます。今までShelter Model 901でもShirazでも聴けなかった音を,です。この調子だと,AT-OC9/IIIとは意外に長いつきあいになったりしてね^^ いや,娘に握られて,意外に短命だったりして(笑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 2, 2010 10:52:58 PM
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