Olive 4HDのようなネットワーク接続機器のよい点は、リッピングだけではありません。例えば96kHz/24bitや192kHz/24bitというようなHi-Res再生。リッピングには音以外に音楽データを一元管理できるメリットがあると昨日書きましたが、個人的に「音」としては、こちらの方に大いに注目したいところです。
これもOlive 4HDだけではダウンロードできませんので、PCの力が必要となります。
私のPCにもすでにいくつかのHi-Resダウンロード音源があり、またお借りしたOlive 4HDの中にもすでに十数曲の96kHz/24bit音源がありましたので、これらもCHORD QBD76で受けて聴いてみました。QBD76のディスプレイには96kの文字。実は96kHzを受けられるUSB/Firewire DACを持っていないので、96kHzのダウンロード音源をPass labs Rushmoreで聴くのは初めてなのです。
この音がさすが、というか新しいオーディオの可能性を感じる音。なんか西洋の瀟洒なお城の、薄日刺す室内の井戸から懇々と湧く冷たい地下水のような、音。そんなシチュエーションにいたことはもちろんないけれど、そういうイメージをかき立てさせられます。熱いタイプのRushmore&CHORD QBD76でこの再生ですからねぇ、超現代的なスピーカーや高分解能DACならそれは今までと違った世界が聴けそうです。
遅ればせながら、自宅で体験できてよかった
Hi-Res音源という意味ではDVDオーディオもそうなのに、Esoteric UX-1 Limitedで聴くそれとは、明らかに部屋の空気感が違います。1,2℃下がったような、それも冷房で部屋を冷やしたのではなく、秋の空のように全体の空気が澄んだ感じ。
やはりこれからチャレンジするなら、Hi-Resダウンロード音源だなぁ。
(続く)