3月の大震災以後、スピーカーやデジタル系のセッティングについては念入りに復旧作業を行いました。その結果が今、功奏しているんだと思います。Pass Labs Rushmoreという大型SPにして、定位を絞って音場を広げたアメリカンハイエンドにすり寄った音は、以前とは傾向が微妙に違いますが悪くない。だいたい一般的に"良い音"はこちらの方でしょう。
唯一取り残され気味だったのがアナログのセッティング。特にRoksan Xerxes20の調整です。やはりこれがどうにも戻らない。というか記憶内の最盛時の音まで回復しません。ここ1週間ほどアナログばかりで過ごして、その思いを強くしました。もう少し腰を据えて取り組まないとダメだな。
でも音としてはよく聴けるんです。上記と矛盾するようですが、基礎体力はあるのに技術が伴わないような音....。
機器も変わっていないのに、なぜ基礎体力は付いたのか。
音が安定したのは8月にXERXES20用モータードライブ CASPIAN XPSの電源を、RGPC Parallel Power Delivery AC Enhancer 400Proから取るようにした時から。
CASPIAN XPSの電源については今まで凝ったことがないわけではなく、ACケーブルを交換したりPlitron トランスを介したりしています。でもここまでの安定感はありませんでした。しかも今ACケーブルはCASPIAN XPSの付属品ですよ。
片やRGPC 400Proもいろいろ試すも意外に出番がなく、最近までONKYOのディスプレイやAcoustic Revive RL30に電力供給するタップみたいな存在に成り下がっていました。
元々RGPC 400Proはアナログ系に使うつもりで、CASPIAN XPSへの給電も試したはずなのに、一体どうしたんでしょう。記憶がありません(笑
違うのはフォノイコラーザー CHORD Symphonicの電源の取り方で、400Pro → Plitron トランスで210V昇圧したところ。
いずれにしても色々な変更点があって、RGPC 400Pro → Roksan CASPIAN XPSが良かったんだと思います。
正直アナログはセッティング重視で、"ただモーターを回すだけ"のCASPIAN XPSの電源対策は軽視していたんですよね。しかもCASPIAN XPSはそれそのものが、Roksan製品内では電源強化品ですから。かつ100V専用だし、60Hzを受け付けないので、我が家では逆に対策しにくい機器でしたし。
今回は反省。
回転系は安定した回転こそが基本であるという当たり前のことを知らされた、RGPC 400ProとRoksan CASPIAN XPSの組み合わせ。
あとはXerxes20本体の調整です。