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テーマ:60年代米国音楽(313)
カテゴリ:60年代米国音楽
“戦場に消えたジョニー (Cruel War)” by Nancy Sinatra 1963
大田昌秀さんが亡くなりました。一方では、現政権がまたもやみっともない採決強行。我が国の民主主義が死にゆくのを見つめる1週間となりました。6月17日の “穴沢ジョージの Good Old Music” では大田さん追悼の意味も込めて、ちょっとプロテストソングをお送りしました。お届けした曲は次の10曲です。 1. It’s Too Late Baby 2. Hippy Hippy Shake (以上、The Swinging Bluejeans) 3. 恋はボサノバ (金井克子) 4. Jump into the Fire (ニルソン) 5. ノックは三回 (ドーン) 6. Highway Star (Deep Purple) 7. A Change Is Gonna Come (Sam Cooke) 8. 風に吹かれて (ジャッキー・デシャノン) 9. 戦場に消えたジョニー (ナンシー・シナトラ) 10. What a Wonderful World (ルイ・アームストロング) 5.~7.がリクエスト曲。5.さくらさん。6.シュガーさん。7.座波ソーメンさん。 1.~4.&8.~10.が穴沢選曲。1.~4.は誕生日特集。1.&2.はスウィンギング・ブルージーンズのドラマー、ノーマン・クルク。3.は金井克子さん。4.はギタリストのクリス・スペディング。Happy Birthday! 7.~10.がプロテスト・ソング特集。8.&9.は、ポップス畑のシンガーが歌うプロテストソング。10.は本物の反戦歌だと思います。 以上。次回もよろしくお願いします。
********** 60年代前半には、普通の歌手がプロテストソングを歌っているようなこともよくあった。 例の『レモンの思い出』の入ったナンシー・シナトラのアルバムに『悲惨な戦争』が入っていてびっくりしてしまいました。ただし、これが日本で6枚目のシングルとして発売された時の邦題は『戦場に消えたジョニー』だったということなんですが、これは記憶にありませんでした。そもそもナンシー・シナトラがこれを歌っているというのも、初めて知ったんですから。 いわゆるフォークシンガー達の歌う反戦歌とは一味違うけれど、メッセージの伝わり方には変わりはないように思うし、場合によっては、最初から構えていない分、こちらの方が素直に伝わるということもあるかもしれませんね。 『悲惨な戦争』は最初 P.P.M で聴いたんですが、原題は “Cruel War” なので、よく「狂えるウォーだな」などとくだらない冗談を言ったもんです。 この歌は、戦場に向かう恋人ジョニーに向かって、自分も行くと言っている女性の歌だが、ベトナム戦争当時によく歌われていたから、その頃の歌かと思ったけれど、ずいぶん昔の歌だということだった。それで Traditional と記されていたというわけですね。 大田昌秀さんが、慰霊の日まであと10日ほどという6月12日、92歳の誕生日に亡くなりました。その3日後の15日朝、「共謀罪」法案が強引な形で可決成立した。 この一連の出来事が、日本の民主主義の死にゆく姿なのかと、思わず絶句してしまいそうな1週間だった。 6月15日とは!現首相のことだ。あらかじめこの日を予定していたに違いない。わかりやすいやつだなあ。相変わらず。ほら、1960年の6月15日といえば、あの日ですよ。国会前が30万人以上の安保反対のデモ隊で埋め尽くされた日。現首相のじい様は、その時我が国の首相だったわけさ。この時のデモ隊に対する首相の仕打ちは、まず右翼・暴力団を動員して襲撃を加え、警官隊と議事堂前で衝突させるというものだった。樺美智子さんはこの時亡くなった。 そして2017年のこの日、現首相はとんでもない形で「共謀罪」法案を通してしまった。森友も加計も疑惑を深めただけで何も解決していないというのに。じい様の悲願、憲法改正も目の前かい。 ああ、いやだいやだ。こんな奴に自由や基本的人権まで奪われたら、末代までの恥だ。
6月23日は「慰霊の日」です。この日、沖縄では各地で慰霊の催しがありますが、大田元知事が建立した平和記念公園の「平和の礎」の横で、首相は何を語るだろうか。いつも通り、全く心のこもらない原稿の読み上げで終わるだろうか。それとも、いきなり「印象操作はやめてもらいたい」とか言い出すのかなあ。NHK は「安倍!帰れ!」という声が聞こえるといけないから、集音マイクのボリュームを絞るのかなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.06.21 01:51:09
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