浮雲心霊奇譚 第二十五回 彼岸の口裂け女 神永学(小説すばる12月号
小説すばる 2020年12月号浮雲心霊奇譚 第二十五回 彼岸の口裂け女 神永学浮雲は己の運命と対峙するために道誉を追って京都に向かう。土方が浮雲の旅の道連れとなり、川﨑宿の六郷の渡しに至る。そこで武士の才谷梅太郎と、船頭から怪異を聞く。夜、舟で川を渡る武士が姿を消し、翌日骸で発見されたのは河童の仕業だと。(小説すばるより転載)河童と口裂け女が登場する怪異な川﨑宿の六郷での顛末、今回が最終回でした。色々と引っ張ってきましたが、解決編は例によってあっさり、テキパキと進みました。事件の裏が明らかになりますが、その裏の裏にまた人物がいたんですね。これには驚かされました。この人が黒幕だったとは・・・。太陽のような才谷梅次郎とは対照的に自分の闇を自覚した土方。土方はどのようになっていくのか、続編が楽しみですね。