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カテゴリ:生き物が教えてくれる。
G317 ヒヨドリの群れの食欲に“恐ろしさ”を感じた春GB
寒さの激しい本年。年明けてすぐの南九州の平地では、例年になく多くの ヒヨドリをみかけるようになってきました。[1月のいまはまだ木の実など もありますから被害は少ないようですが] このまま寒さが続いといくとす ればヒヨドリの大被害を招いた2012年前後の春の再来 となる予感が します。 ということで別ブログの記事と併せて、当時の記事の再掲載ですがよろし かったら、ご参考に。 ↓ 「ヒヨドリの群れの食欲に“恐ろしさ”を感じた春」 『棚に停まっては切干ダイコンをむさぼり、イチゴのハウスに侵入して は、熟れたイチゴの果実をつつく。さらには公共の施設の花壇に植え られたハボタンさえも食い尽くす』 というふうに、この冬、異常なほど数で押し寄せ、すさまじい食欲をみ せた鳥がいました。 そう、 ヒヨドリ です。 大群ともなれば、いかなる防鳥対策も効果なく、たとえ5センチ角程度 の防鳥ネットを張っていたとしても、そのネットをくぐり抜けては農作 物を襲うヒヨドリの群れの食欲には、見ていて恐ろしさを感じました。 標的とされた作物の茎葉がみるみるがなくなっていくそのさまには、あ る意味、ゾンビがヒトを襲うゲームを連想させられたり・・・。 キャベツやハクサイ、ブロッコリー、ダイコンなどを作っておられる産 地の農家さんのなかにも、この春にそんな思いをされた方も多いのでは ないでしょうか。 そして、いま3月上旬。 露地野菜の産地での多大な農業被害をもたらしたヒヨドリの群れは、カ レンダーの進行に伴う気温の上昇とともに、じょじょに北上しているよ うです。 しかしあれですね、来年からも今年と同じような事態がおこるようであ れば、全国規模でのヒヨドリに対する抜本的な対策を立てる必要がある と思います。でないと、産地が持たないですよ。 以下は、1月下旬と2月下旬に、そんなヒヨドリ被害の激しかった県に おける実際の被害例となります。 ご参考に 。 ■ 被害例 1 県内有数のキャベツやブロッコリーの産地、糸島市でヒヨドリが収穫 間近の野菜を食い荒らす食害が相次いでいる。同市のまとめでは、最 近の約2カ月間で被害額が4600万円。昨年度のイノシシ被害を既 に上回った。市農業振興課は「この冬は寒さが厳しく、餌を求めて山 から下りているのだろう」とみており、畑の上を覆う防鳥網を購入す る農家に、費用の一部補助を始めた。 同市によると、ヒヨドリ被害は、過去5年では年間600万-1千万 円で推移していた。ところが、昨年12月中旬から多発し、市全域で 深刻化。昨年度の鳥獣被害で最も大きかったイノシシの3615万円 を、2カ月程度で約1千万円超えた。 同市東でキャベツを栽培する女性(70)は「数時間おきに50羽ほ どの群れが飛んできて一気に食い荒らすこともある。これだけの被害 は十数年ぶり。防鳥網もたるんでいると玉をつつかれ大変」と頭を悩 ませている。 ■ 被害例 2 津奈木町や芦北町のミカン畑で、ヒヨドリによる食害が拡大している。 特に収穫期を迎えているデコポン(品種名・不知火)では、収穫量が 例年の半分以下に落ち込んだ生産者もいる。 雪が降った年末から、ハウス栽培は無事だが露地物に被害が集中、約 300トンが被害を受けていると予想。例年はあまり食害がない甘夏 にも出始めている。 通常だと荒天時は収穫作業をしないが、今年は被害拡大を防ぐため、 雪や雨の中、収穫を急ぐ農家も多い。農家のひとりは「ヒヨドリは1 千羽ほどの集団で移動し、熟れた果実だけを狙ってくる。人間に勝ち 目はなく、諦めるしかない」と話していた。 最も効果的だった対策、それは パスライトやパオパオによ る 農作物の被覆でした。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 29, 2015 11:03:27 PM
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