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テーマ:政治について(19783)
カテゴリ:格差社会
今の日本の政治状況についての最大の問題は経済的弱者の声を代表する政党がないということではないか。
格差拡大、福祉切捨て…という流れの中で、増加しつづける貧困層こそが、今後日本の最大の政治課題ではないかと思う。 それなのに貧困の問題は、「格差の問題」といいかえられ、そしてその「格差」という言葉も最近では都市と地方との税収格差に使われているように、どんどん問題の矮小化やすり替えが行われているように思う。 普通の住宅地でも、ホームレスを見かけることは珍しくなくなったし、結婚どころか自分の口を養うこともできない若者も街にあふれている。 それなのに政府は相変わらず財界よりの政策を続け、野党第一党の政党も弱者の側にたつどころか与党と権力をわけあうことを考える始末…。 そして経済的弱者の声を代表する政党としてもっとがんばってほしいところは、どうもいまいちやる気がない。 だいたいこのHPのつまらなさ、センスのなさはなんなのだろうか。 http://www.jcp.or.jp/ これじゃあネットカフェのお兄ちゃんが自分からすすんで読もうという気にはならないではないか。 荒らされてもよいから掲示板くらいつくればよいのに。 今の世の中、貧困は決して特定の人たちだけの問題ではない。 多くの人々がすぐ隣にある問題として考えているのではないのだろうか。 このままいくと日本は本当に少数の富者と大多数の貧困者の途上国型社会になってしまうが、そうなってはならないと思う。 ※ 最近このような貧困問題にかかわる議論で気になるところがある。 困窮者が問題になれば、それに対する対策としては、こうした人の経済状態を改善する方策を探るのが常道であろう。 ところが昨今では、それとは全く逆の困窮者の側に合わせれば問題が解決するかのようなおかしな議論が幅をきかせている。 皆が貧しくなれば貧しさも気にならないとでもいうのだろうか。 生活保護基準を「それ以下の層」にあわせるなんていう議論もそうだが、非正規雇用の問題を正規雇用が「恵まれすぎて既得権化している」なんていう議論もそうだろう。 そして結論は非正規雇用の処遇改善よりも、正規雇用者の「痛み」だとか「労働市場のさらなる規制緩和」だとかにながれていく。 まさに労働市場の規制緩和こそが今の深刻な貧困を生み出したことを忘れているのだろうか。 こうした議論は貧困問題を解決するどころか、正規雇用者の下層部分を非正規雇用者に近づけ、貧困者を増やすだけの愚策としか思えない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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今の政治家はたぶん20年後~30年後のことなんて考えてません。私が思うにこれから人口が減る、産業等も多くは衰退する、産業構造は大変化する、その際の負担なども増えてくる。日本は確実に変わってゆくと思います。それを権力奪取のえさにしか思っていないようなO代表とM党、弱者救済などといいながらなにかしら弱者を自分達の政治懸念として利用しているにしか見えないK党とS党、
そして無能なJM党、これって1920年代のドイツのヒットラー台頭前夜に似ている気がします。 (2007年12月22日 10時16分30秒)
まったくおっしゃる通りです。
簡単だろうに、と思うんですけど。 贅沢税20パーセントを課税します。 年金は国民全員一律に支給します。 国民年金と健康保険税を廃止します。 ネットカフェを改築し、 ホテル並みにします、などなど。 この国に生まれたすべての人に、 社会保障を平等に与えます。 そんな政党があれば、 たとえヒトラーだろうと若者は投票するでしょう。 健保が払えないで医者に行けない。 国民年金も滞納者が絶えない。 食えないんだからしょうがない。 法人税と贅沢税、もうそれしか残されていないです。 あとは戦時中のように、 堪えがたきを堪え、忍びがたきを忍び、 国民総動員令で生き抜く。 1920年代のドイツ。 ヒトラーがユダヤ人迫害をせず、 領土拡大をめざすこともなかったら、 国家社会主義は、ドイツを豊かにしたかもしれません。 民族の尊厳を守りつつ、富を平等に分配する。 かつてはインターナショナル、今はグローバリズム。 (2007年12月22日 20時43分58秒)
燃えよ荒木さん
本当に経済的弱者に照準をあてた選挙をやれば、簡単に党勢大躍進となるはずなのに…。 現実にあるのは強者の利益擁護政党かうす甘サヨクの平和念仏党ばかりです。 (2007年12月23日 01時43分19秒)
オルフォーさん
社会に不満をもつ経済的弱者が増加していけば、それに対応する新たな政治勢力がでてくるかもしれませんね。 ナチも最初は社会主義に似た政策で人心をひきつけていたといいます。 戦前も貧富の差が激しく多くの貧困層がいましたが、その多くは小作農などの農民や、都市労働者でも家族や血縁共同体にしっかりとつつみこまれていた。戦前社会はそれなりに安定していたのは共同体があったからで、今の日本とはわけが違います。 (2007年12月23日 08時08分48秒)
七詩さん、こんにちは。
今の状況がドイツのナチス政権奪取時と似ているというのは、ちょっと時代錯誤かなと思います。ただ、国民の中に「閉塞感」が漂っているということは認めますが。 自民党も民主党も基本的な政策的な差異はないと思います。アメリカの共和党が日本の自民党に近く、同名の民主党と二大政党を成していると考えられます。 やはり、第三の極を担う政党が必要ですね。でも、イギリスでもアメリカでも第三の極の政党がなかなか出てこれないです。理由は選挙制度のせいでしょう。十数年前に「政治改革」と称して小選挙区を導入したことがそもそもの誤りでした。結局賛成に回った当時の社会党の責任は大きいです。 今、労働分配率は下がり続けています。「富の再配分」を理念した政党の結集が必要ではないでしょうか。具体的には共産党と社民党の連合。それに同調する市民との大連合ですかね。 (2007年12月23日 11時03分08秒)
arimaさん
富の再配分とセーフティネット、そして労働法制については経済的弱者保護のために規制強化という発想も必要でしょう。 社民党などのうす甘サヨクの発想というのは、ちょっと経済的弱者の「目線」とはずれがあるように思います。 治安が悪化してまっさきに犯罪被害の危険にさらされるのは経済的社会的弱者のはずです。 それなのになぜサヨクの方は少年法の厳罰化に反対したり、死刑制度の廃止をとなえたりするのでしょうか。 国防の問題だって同様です。射殺された漁船員の例をみるまでもなく、国家が国民を守らない場合にまっさきに犠牲になるのも庶民です。 経済的な富の再分配と治安や国防についての現実的なものの見方…こうしたものをかねそなえた政党が現れてほしいものです。 (2007年12月23日 18時17分36秒) |