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テーマ:ニュース(99465)
カテゴリ:時事問題
亡くなった方を悪く言わない、ましてやその直後には…というのは大人のお作法なのかもしれないが、石原元都知事の御悔やみ一色の報道には違和感がある。いちいち引用しないし、検索すればでてくるのだが、そもそもこの方には非常に問題発言が多い。「愛国」を自称する人なのに、なぜこんなに人に対する愛のない発言が目立つのだろうか。不思議である。
小説家としての知名度を生かし、政治家に転身し、都知事にまでなったが、その功績も疑問である。尖閣を購入する騒動などは都知事としての職責を超えていたし、都議選さなかのガラパゴス視察旅行なども、もっと非難があってしかるべきだっただろう。歴代都知事は、著名人やタレント出身が多いのだが、その中でも、決してよい都知事であったとはいえないように思う。 小説家としては、亡くなる直前まで執筆活動を行っていたというのだが、彼の本で読まれたものがどれだけあっただろうか。弟の石原裕次郎について書いた本が売れたといっても、それは、タレント本同様、弟に対する関心が本の売れ行きにつながったというだけではないか。小説家としての出世作の「太陽の季節」は今では忘れられている。 とまあ、書いてみたが、若い頃の石原慎太郎は、非常に颯爽としていて弟の裕次郎をしのぐほどのイケメンぶりだった。そのうえ、私生活でも表面的には美しい妻との間に4人の子をもうけ、順風満帆にみえた。若くして世に出て注目され、その後、政治家に転身しても日の当たる場所を歩き、天寿を全うした後には世の中には追悼コメントがあふれる。とにかく強運の星の下で、昭和、平成、令和と時代を駆け抜けた人物であることには違いない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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