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カテゴリ:DV
先日、DVで離婚し再同居した妻からの緊急メールがはいりました。以前も緊急電話が入った事はあります。そんな時とりあえず、状況を聴き気持ちを聴く事でクールダウンをはかります。時には双方の話を聞く事もあります。
それぞれにクールダウンをはかり、タイムアウトしてもらいます。それでも追いつかない場合は、緊急避難という分離をはかります。こちらとしては夫側のシェルター利用を勧めます。 ここまですれば、緊急処置ではあるけれど、エスカレートしての事件化はたいてい防ぐ事ができます。先日の女性もとりあえず、メール対応だけで、タイムアウトがはかれたようで、ひとまずはおさまりました。このケースの場合、夫もこちらのサポートを受けていた方なので、こちらのコントロールも効きやすいという事実もあります。 DV男は変らないという単純なものではなく、それぞれの認知や行動パターンの中に対立が起こりやすい認知のズレがあったり、刺激しあうという相互関係がある場合がほとんどです。その事を理解した上で、リスクに応じた対応をそれぞれに対して行うとの事前の約束をしておきます。 その約束事のひとつが再同居契約書のサインです。この契約を前提として私は双方に対して介入的な援助をして行きます。 離婚して問題が解決する訳でもなく、問題を解決せずに再同居は危険だし、再同居後も問題は解決している訳でもなく、常に継続的な支援は必要です。 今日のワークに参加されたある女性も数ヶ月ぶりに再同居したけれど、今のところ暴力の再燃はなく、本人も久々の自宅でリラックスできたとの発言をされました。まだまだ問題はそれぞれにあるだろうけれど、それぞれが、自分と向き合うという作業を続けておられるので、もうひどい暴力になる事はないだろうとの、私の判断です。 こうしてとてもいい状況で家族の修復ができるのは有り難いものです。もちろん離婚であっても修復的離婚をする事もまた可能です。いずれにせよ、こどもの傷つきが少なく夫婦それぞれが納得して別れるなり再同居するなりできれば有り難いもの。けれど、現実は対立が深まりこどもは別れた親との面会もできなくなり、それぞれが深く傷つきその痛みは永遠に終わらない、そんな離婚ばかりが増えているようで胸痛みます。 この辺りの事について、行政にはいっている相談者や家裁関係者の価値観や能力について、しっかりしてほしいな、と切に願う私です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/10/23 01:06:47 AM
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