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昨夜はシネマナイト・・・マット・デイモンとジョディー・フォスターの「エリジウム」。豊かで平和なスペースコロニーで暮らす特権階級の人たちと、貧困や暴力に満ちた劣悪な生活を強いられる地球市民と。
この絶対的な差別と、愛や友情を対比させながらドラマは展開します。人は何のために生きているのか・・・何のために命を賭して闘うのか。 監督は「第九地区」のニーム・ブロムカンプ。第九地区でも人類とは何か、家族とは何かを深く問う思想性をにじませていました。 SFものは、荒唐無稽なファンタジーとして単純に描かれやすいけれど、どんな世界であれ、人は他者との関わりの中でしか自身の存在の意味を確認し得ない、ということは言えるような気がします。 昨日のカウンセリングでも、他者との関わりの難しさから、自身の存在の意味を確認し得なくなった方のお話を聴かせていただきました。 人生は自身にどんな意味を求めているのか・・ロゴセラピーの基本だけでなく、その意味を過去の体験も含め再構築し、新しい人生の物語りに書き変えていくには、ともに世界を共有する他者としての仲間の存在は不可欠。 その仲間のあり得る場所は、貧困や苦悩から切り離された特権階級の社会ではなく、むしろ差別抑圧世界のただ中の当事者世界にあるのかもしれません。 エリジウムを変えた主人公とその仲間は、貧困の中で希望と夢を失わずにいた人たちなのかもしれません。人生の意味の不在、それは状況にあるのではなく、夢や希望を共有し合える仲間の不在と言い換えれるのかもしれません。昨日のセラピーとシネマの共振が私にその事を伝えてくれたような気がします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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