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今日は予約の仕事もなくて、男性会議のチラシ作りとか、夏の某大学の夏季セミナーのための資料探ししてたりとかデスクワークしてたら、お電話がありました。7年ぶりくらいの方でした。お名前を聞いても思い出せなかったけれどデータをみてみると、確かに7年ほど前に来られていた方でした。
当時も家族問題で来談されたわけですが、当時数ヶ月かけての来談期間でしたが、なんとか乗り越えてくださったようで、あれからは音沙汰もなく、便りのないのはいい便りと判断させていただいていました。 あれから家族のステージも変わって、今回は新しい悩み事で相談に来られました。こどもさんの問題と感じられての悩み事です。ご本人にすればこどもの問題と感じられていろいろ不安になられているようでした。 しばらくお話を聞かせていただくと、ご本人が不安な状況なのはよくわかるけれど、こどもからすれば、悩むべきことではないように思えた私です。むしろ、それなりに成長されたこどもさんの対応は、冷静に自己決定されてることのように思えて、過去の家族状況の中で、よく辛抱して問題も起こさず、ここまで来たよねって、エールを送りたい気分でした。 親としてのご本人は子育てがうまくいかなかったのではないかなどと心配されていたようですが、なんのなんの、こどもさんはしっかりと自分で考えて自分で責任を取ろうとしている・・・しかも冷静に親のことを案じながら・・優しさも失わず、そんな対応をされているようで、少し嬉しくなりました。 ややもすると家庭に問題があると子育てにゆとりがなくなり、問題が連鎖することが多いのですが、ご本人のところでは、こどもさんはそれなりに力つけて、自分で判断しようとしている・・成長の証でしょう。あの子がそこまで育ってくれたと思うと、なにやら嬉しく感じられました。 で、むしろ、いい子すぎて親とこどもの葛藤もなく、親子依存関係のまま、その事に気付かないで大人になり社会人になり、立派な人として結婚してしまう人たちの方がよほど問題です。そんな方達がやがて大変な問題を起こすようになるのですから。 私は毎日のようにいろんな家族問題の相談を受けますが、行き着くところは生育の問題です。こども時代に問題が表面化せず、親の評価を得るためにいい子で生きざるを得ないこどもたち。エディプス葛藤に向き合う事も乗り越える事もなく、問題を無意識に押し込めて隠蔽してしまいます。結婚で新たな価値観と向き合った時に、葛藤を乗り越えてない人たちは自分の不安の問題と理解せず相手の悪意と認識してしまいがち。 こんな親子依存になるのを防ぎ、多様な選択肢から自分らしい人生や新しい家族を再構築していく力をこどもが持つためには・・・生育の中でいろんな人格モデルを見聞きすることが必要なのは当然でしょう。 とはいえ、核家族化ししかも父親が不在がちで離婚も多い時代、こどもが必要とする人格モデルはどうすればいいんでしょう。先進諸国は離婚も婚姻外出産も増え、かつ北欧では出生率も上がっています。その現実を理解するには離婚後の共同養育とか、多様な家族形態の承認です。 こどもの福祉のためにいろんな人たちが子育てに関わるという姿勢が何より大切・・こどもへの投資はやがて社会を豊かにします。こんな当たり前の事も、今の日本では理解されないものねえ・・嗚呼。 今日お話しされたご本人に私が伝えたのは、こどもにとって、親が離婚するかしないか、同居するかしないか、というのは大きな問題ではない、ということ。それはこどもの問題ではなく親どうしの問題。親がどのような距離にいようが関係にあろうが、こどもの最善のためにお互いが対話し協力し合えるかどうか、そこが問題の本質・・・なんだけど・・離婚したらこどもがかわいそう・・・なんて、まったくトンチンカンなんですよねえ。こんな日本・・・まもるとか守らないとかとかいう前に自滅しちまうよ・・。ほんと国会はバカじじいばっかだし。 多くの方にメッセージを届けるために、ブログに納得してくださったら、 ワンクリックお願いします♫ にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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