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テーマ:好きなクラシック(2294)
カテゴリ:クラシック
夏休み企画のコンサートが三鷹市芸術文化センターでありました。
サン・サーンス「動物の謝肉祭」とストラヴィンスキー「兵士の物語」です。 「動物の謝肉祭」 ピアノは弾き振りの沼尻さんと今はときめくジャズピアニスト山中千尋さん。 今回は俳優の寺田農さんが語りで入りました。 ライオンの行進に続き動物たちが次々と登場です。 「像」では黒木岩寿さんの堂々としたコントラバス。 「森の奥のかっこう」では澤村康恵さんの楚々としたクラリネット。 「大きな鳥かご」では岩佐和弘さんの華麗なフルート。 「白鳥」では丸山泰雄さんの優雅なチェロ。 演奏者の魅力を十分に発揮したソロ演奏を楽しませてくれました。 山中千尋さんは、せっかくなのでということで ジャズの演奏を披露です。 北京オリンピックにちなみ「パンダ」の即興をソロで、そして「星に願いを」の2曲。 動物の謝肉祭で慎重にピアノを弾いていた姿はなく、 思いっきり自由に弾き、思いっきりペダルを踏み、ペースとパーカッションに指示を出し 自分の世界を作っていました。 この細くて華奢な人のどこにそんな力があるのかと不思議ですらありました。 ともかく、三鷹まで来てくれてありがとうです。 「兵士の物語」 脚本:シャルル・フェルディナン・ラミューズ 訳:実相寺昭雄 語り:寺田農 いつものコンサートとはがらりと様子が変わり 舞台は、下手には7人からなる小オーケストラ、上手には語り手という配置です。 ヴァイオリン、コントラバス、クラリネット、ファゴット、トロンボーン、トランペット それに打楽器という7人。 解説によると、当時は戦争中だったため、少人数でも演奏できるようにと作品にしようという 意図があったとのことです。 さて、不思議な音楽が始まり、物語が始まりました。 寺田さんの語りは、歯切れがよく絶品です。 兵士と悪魔のやり取りは、眼も耳の釘付けの状態でした。 俳優さんて、語りとほんのちょっとしたしぐさだけで、表現できることを 目の当たりにしたのです。 ストラヴィンスキーの音楽は親しみやすいとは言いがたく、 ころころ拍子は変わるし、耳にのこるフレーズがあるわけでもありません。 それでも、何度か同じ曲が出てくるうちに、耳に馴染んでくるのが不思議です。 一風変わった企画でしたが、 おそろいのTシャツ姿で登場したり、子どもも楽しめるように工夫されていました。 子どもには、ストラビンスキーは難しかったようですけれど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 4, 2008 11:58:03 AM
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