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![]() BMWのブランドメッセージは、「駆けぬける歓び」 読売新聞 2013年6月24日 飛行機のプロペラを図案化したと伝えられるBMWのロゴマーク エンジンメーカーとして創業 BMWは、1913年にドイツ南部バイエルン州のミュンヘンに、エンジン工場として創業しました。当初は、別の社名でしたが、3年後の16年に、現在のBMWになりました。 BMWという社名の意味は、「バイエルン州にあるエンジン工場」です。そして、製造したエンジンを、地元の航空機メーカーに納入していました。 19年には、スーパーチャージャーという過給器を付けた高性能エンジンで、世界最高峰のエベレスト山頂を超える、高度9760メートルという高度の飛行記録を達成しています。 自動車用エンジンとしては、70年代に世界で初めてターボチャージャーという過給器を付けた市販乗用車、BMW2002ターボを発売しました。 BMWは、伝統的に高性能なエンジンを一つの特徴としている自動車メーカーです。とくに、直列6気筒エンジンは、BMW愛好家の間で大変好まれてきたエンジンです。 そうしたBMWを象徴するのが、ミュンヘンにある本社ビルであり、またBMWのロゴマークです。 BMW本社ビルは、エンジンのシリンダーを4つ並べたような円筒形をしています。 BMWのロゴは、黒の縁取りをした円の中が4等分され、青と白に塗り分けられています。青と白の色はバイエルン州の旗に由来し、そのデザインは、飛行機のプロペラが回転している様子を模したものと伝えられています。 「駆けぬける歓び」とは BMWは、高度なエンジン技術を永年にわたり誇ってきた自動車メーカーです。自動車用エンジンの直列6気筒はもとより、V型12気筒、あるいはV型10気筒などの高性能化にとどまらず、オートバイには水平対向エンジンを搭載するなど、独創的なエンジン開発を行ってきています。 そうしたエンジン技術を核に、BMWは、「駆けぬける歓び」というブランドメッセージを掲げています。すなわち、クルマやオートバイを運転することの歓びを大切にした自動車メーカーであるという意味です。 運転の歓びをわかりやすく表現したのが、BMW各車の運転席です。運転席に座ってみると、ダッシュボードのデザインがドライバー中心に作られているのです。 かつて、BMWのある技術者は私に、「アクセルペダルを踏み込んだときの気持ちを高ぶらせる加速感は、エンジンでこそ手に入れることができる」と語りました。 現在、BMWの9モデルが、国土交通省の「平成27年度燃費基準達成・向上達成レベル ベスト10」において、ハイブリッドカーを除いたエンジン乗用車としてランクインしていることも、BMWのエンジン技術の高さの一端が示されていると言えるでしょう。 エンジンへのこだわり、運転の愉しさへのこだわりが、BMWを特徴づけています。 BMWらしさという点では、「駆けぬける歓び」を追求したクルマの性能や、運転感覚が何より一番の特徴ですが、外観にもBMWのこだわりがあります。 いつでもどこでも、BMWであると一目で知らしめるのが、キドニー・グリルです。キドニー・グリルは、33年に生まれたBMW初のクルマから採用された、独創の顔です。 キドニーとは、腎臓のことです。左右に向き合う格好で存在する腎臓のように、左右に2分割され対称に並ぶラジエーターグリルのデザインに、その名が与えられました。以来、キドニー・グリルは、BMWの顔として定着したのです。 正面からみるBMWはもちろんのこと、ルームミラーに映るBMWも、このキドニー・グリルによって、一目でその存在を明らかにします。また、このキドニー・グリルのクルマを所有し、走らせることに、誇りを覚える人も多いことでしょう。 永年エンジンにこだわってきたBMWも、ハイブリッドカーや電気自動車の開発に取り組んでいます。時代の移り変わりが、新たな動力源を求めています。 とはいえ、BMWの「駆けぬける歓び」の追求は、変わることがないはずです。いつの時代も、ドライバーに、運転の歓びをもたらしてくれるのが、BMWというわけです。<モータージャーナリスト・御堀直嗣> ◆トヨタが「FUN TO DRIVE」を標榜していた時期がありましたよね。わたしはトヨタが言う「FUN=楽しさ」と、BMWが目指す「歓び」はまるで方向が違っていると感じてはおりましたが、この記事を読んで「なるほど」と思いました。BMW技術者が言うところの「アクセルペダルを踏み込んだときの気持ちを高ぶらせる加速感」、それこそがBMWの神髄なんですよね。 ワインディングを気持ちよくすり抜けて行く操舵感、踏めば欲しいだけの加速が得られるエンジン。当たり前のようであってなかなか得られないのが「駆けぬける歓び」だと。… アレもコレも付いていてカユい所に手が届く楽しいクルマとはちと違うんだと思う。… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.06.30 21:41:38
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