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カテゴリ:歯・歯周病・噛みあわせ・口臭・味覚・口
本当は怖い家庭の医学(診察日:3月13日)より
『本当は怖い歯茎のしみ~悪魔が棲む暗い穴~』 K・Sさん(男性)/56歳(発症当時) 営業マン 酒グセの悪さから昇進が遅れ、この春からようやく課長に昇進したK・Sさん。 ところが昇進して間もないある日のこと、冷たいものを飲んだ瞬間、 歯茎がピリッとしみるのを感じました。 ほんの一瞬のことだったため、気に留めていなかったK・Sさんですが、 その後も気になる症状が続きました。 (1)歯茎がしみる (2)舌がピリピリする (3)舌が頻繁にピリピリする (4)歯がグラグラする <なぜ、歯茎のしみから口腔底癌に?> 「口腔底癌」とは、舌の付け根から歯茎の下部にかけての、 いわゆる口の底、「口腔底」に出来る癌のこと。 癌の中でも早期発見が非常に難しい、恐ろしい病です。 主な発病の原因は、お酒とタバコ。 長年、過度の飲酒や喫煙などの刺激に口腔底の粘膜がさらされ続けていると、 癌ができやすくなると考えられているのです。 それにしても、患部は口の中。すぐに判りそうなものなのですが、 なぜ、こんなにも発見が遅れてしまうのでしょうか? K・Sさんを度々襲ったのは、「舌がピリピリする」という症状。 この時、K・Sさんは鏡で舌を調べていました。 しかし、鏡で見ても舌には何も異常がありません。 実はこれこそ、口腔底癌の落とし穴! この時、K・Sさんの口腔底には、すでに癌が巣食っていました。 しかし、異変は口腔底の上に位置する舌に現れるのです。 これは口腔底にできた癌細胞が、舌の神経を刺激したため。 このように直接、患部に症状がでないことが多いため、 本来の病巣を見逃し、病を進行させてしまうことが多いのです。 その結果、癌は静かに拡大を続け、あごの骨にまで進行。 歯がグラグラしたのはそのためでした。ここまで来るともはや手遅れ。 口腔底という場所は、口の中心にあるため、左右のリンパ節に転移しやすく、 K・Sさんの癌もすでにリンパ節への転移を起こしていたのです。 あなたは最近 歯茎がしみることはありませんか? 舌がピリピリすることはないですか? そして何より 長年 お酒とタバコを続けていませんか? ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ <今すぐわかる口腔ガン危険度チェック> 1)飲酒の危険度計算式 1日の純アルコール重量÷22×飲酒年数=sake指数 ・週に2~3回の飲む人の場合は sake指数÷7×2 ・数日間~数年間飲まない時期があった場合 飲酒年数を減らす ⇒口腔ガンの危険性が高い数値は60以上 口腔ガンの発生リスクは 全く飲まない人の10・35倍 200以上は肝臓等に障害が出る恐れあり 1日の純アルコール重量⇒飲むお酒に含まれるアルコールだけの重さ ビール中ジョッキ1杯(500ml)⇒20g 日本酒1合(180ml)⇒22g ウイスキーグラス1杯(60ml)⇒20g 焼酎・水割りやロック1杯⇒14g 焼酎1合⇒43g ワイングラス1杯⇒10g ワインボトル1本⇒60g ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ 2)喫煙の危険度計算式 1日の喫煙本数÷20×喫煙年数=喫煙指数 過去の喫煙も危険因子となると場合がある ⇒口腔ガンの危険性が高い数値は50以上 タバコを2箱25年間吸うとリスクの高い「50」になる 口腔ガンの発生リスクは 全く吸わない人の4.27倍 ◎∞――――――――――――――――――――――――――――――∞◎ 酒とタバコを同時に摂取すると 相乗効果で口腔ガンの発生危険度が高くなる その他の危険因子は・・・ 口に合っていない入れ歯 辛い食べ物は 必ずしも関係がないと考えられる お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.03.14 21:06:01
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