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カテゴリ:心・あがり症・摂食障害・うつ・帯状疱疹
とくダネ(2007/8/7放送)より
女性だけではない!「男性の更年期障害」を特捜せよ! シンガー・ソングライターの吉田拓郎さんが ホームページ上に掲載したとかで 以前、男性更年期障害が話題になったことあります。 ・やる気がない ・関節痛 ・うつ傾向 ・イライラしやすい ・不安なことがある ・精神的な疲労感を感じる ・ヒゲの伸びが遅くなった ・性欲減退 etc… あなたはいくつ当てはまりますか? 40歳を過ぎての 体の不調。 男性更年期障害に苦しむ人々のお話を聞きました。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ <更年期障害> =女性= 症状:ほてり・発汗・冷え・動悸・手足のしびれ・肩こり・うつ症状など 発症期間:閉経期 =男性= 症状:女性と同じ以外にED(勃起障害)など 発症期間:40~60歳 ゆっくりと症状が出る人が多い 気がついていない人も非常に多い 一般に更年期障害を知るには テストステロン(男性ホルモン)がどれだけ減少してるかを診る。 治療するには泌尿器科に行ったり、 男性の更年期外来に行ったりする人も非常に多い。 治療するにはテストステロンの値を血液検査で調べる。 その他に問診がある。 16項目を4段階で評価していく。 男性更年期の問診はこんなもの 自律神経症状 1)不安、イライラ 2)全身倦怠 3)うつ傾向 4)不眠 5)頭重感・頭痛 6)肩こり・臀部痛 7)動悸・息切れ 8)手や足の痺れ 9)配置換え・転職・転居・離婚 10)アルコールの飲みすぎ 男性度チェック 1)朝の勃起 2)セックスの回数 3)性欲の有無 泌尿器症状 1)尿が近い 2)残尿感 3)尿の切れが悪い ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 実際に通院されている男性のお話 大阪市内にある男性更年期外来では150~200人の患者を診ている。 年齢的には45~55歳、62~63歳 60歳で退職して1~2年は何とか遊んで暮らせるが その後がやることがなくなってうつ状態。 製造業を営む47歳男性は2年前に発症。 はじめに気がついたのは奥様だった。 めまいがするとか、手が痺れたとかいってすごく汗がすごかった。 ちょっと動悸がするということも言っていたので 少し更年期の症状に似ていると思った。 似たような更年期といっても男性の場合は女性のように 閉経によって生じるようなはっきりした時期があるわけではない。 自営業の59歳男性は発症は4年前。 症状は発汗、動悸、手足のしびれ、集中力が減退など。 現在通院中だがすぐには更年期だとはわからなかった。 冷や汗が出て 胸も痛くなり 体全体が痺れてきて頭がボーっととなった。 そうすると救急車を呼ぶしかなかったそうだ。 何度も同じ症状になりその都度救急車で病院に運ばれるようになった。 ところが何度検査をしても病気は見つからなかった。 症状はあるのに一行に治らないため病院を変える。 結局10ヶ所以上の病院を回った。 「狭心症症候群」とか「何々症候群」とか わけのわからない名前をつけられた。 実は、症状がひどかった時期は会社の経営に行き詰まり 破綻寸前だった時期と重なっていた。 一般的に男性ホルモンはストレスによって分泌量が減少するなどの ストレスに弱い人ほど更年期障害になりやすいという。 症状が悪化したため奥様と離婚した54歳男性もいた。 精神的にも肉体的にも家族を支えられないという感じなった。 一言で言うと放棄したという。 全てを会社も放棄して放棄、家族も放棄 全てを放棄して何も持っていない状態にして自分を守った。 家族を心の支えにするような正常な状態ではなかった。 発症時期は10年前44歳のときだった。元・印刷会社社員。 症状は気分が重い、沈む、疲れやすい、イライラするなど。 いろいろな症状が出てきたがとはいっても 仕事を簡単に辞められるような人間ではなかった。 猛烈社員で通常は朝5時から夜中3時くらいまで仕事。 2時間くらい寝て仕事という感じの生活だがバリバリやっていた。 更年期外来を訪れる人は心の不調を訴える人が多い。 更年期というのは自分の歳を重ねていくという言葉。 自分の老いを認めて路線をチェンジしなければいけないのに 老いを認めずに頑張ろうという人はなかなか治らない。 男性の更年期は病気として認識しないほうがいいとか… 医学的な意味での病気。 大阪の更年期外来の医師は一般的に治療に使われる 男性ホルモンの薬は使わないという。 男性ホルモンはタマ(睾丸)でつくられる。 男性ホルモンをつくるように睾丸に命令を出すのは脳下垂体。 脳下垂体に視床下部が命令を出す。 視床下部が社長さん、脳下垂体が部長さん、睾丸が平社員みたいなもの。 社長さんの命令がうまくいかないと下まで伝わらないのと一緒で 視床下部の働きがストレスで非常に悪くなっている可能性がある。 時間がかかっても社長さんのストレスを取る治療を行う。 そうするとだんだん社長さんが元気になってきて 睾丸のはたきも良くなって テストステロン(男性ホルモン)の値が上がってくる。 3ヶ月の間にカウンセリングと抗うつ剤で テストステロンの値が上がった患者。 製造業エンジニアの54歳男性。 発症時期は昨年の8月。 症状は吐き気、胃の不調、耳鳴り、不眠、仕事に対する意欲が減退。 奥様と一緒に通院している。 1年前突然出社拒否になった。 人一倍頑張るようなタイプと自分でも認識。 バリバリやっていたが突然仕事に対する意欲がなくなった。 体の症状としては胃の具合が悪くなって 耳鳴りがして 激しい耳鳴りがして… 一番辛いのは夜眠れなくなったことだそうだ。 突然襲った更年期障害から救ってくれたのは奥様だった。 辛かった1年間の戦いを奥様が証言した。 夫の変化には奥様も驚いた。 目が魚の腐ったような、トローンした目だった。 日曜日になるとベットから出られない。 月曜日の仕事の出社のプレッシャーが日曜日からかかる。 会社で行きたくないために玄関で吐いてしまうことも… 奥様の手を握ってなかなか離せないことも… 奥様はお弁当にハートマーク入りの手紙を入れた。 「あと1こ行ったら週末はお休みだからまたどこか行こうね」 心の中では50代のおじさんつかまえて… その手紙に最初は抵抗があった。 ご主人はその手紙を見て頑張れ すごいエネルギーになり嬉しかったそうだ。 家族一緒に更年期障害とたたかい 病気によって家族の絆、夫婦間の絆が以前よりは… 夫婦は一線を越えたらダメというところがあるが しかしそこまで言えるようにぶちまけて言えるようになったそうだ。 更年期といわれると男性だと嫌なのかと思いますが 逆に、うつ症状と言われることが多かったので 安心したという声も多かったそうだ。 肩こりや頭痛は元々持っている人も多いが 突然、元気だったのになぜかおこってしまう それがすごく深刻になって仕事もできなくなってしまう。 こういうことが更年期だということになるので このような症状が出た人は一度病院を受診することをおススメします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.20 22:19:31
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