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カテゴリ:本当は怖い家庭の医学
本当は怖い家庭の医学(診察日:2月19日)より
『本当は怖い歯茎からの出血~守られた悪魔~』 O・Sさん(男性)/58歳 会社員 水道修理の会社に勤めるO・Sさんは、 丁寧な仕事が評判ですが、自分の事にはてんで無頓着。 お腹はぽっこり出ており、医者から注意されてもタバコもやめないまま。 さらに10年も前から歯を磨くたびに 歯茎から出血しているのに、お構いなしでした。 そんなある日、娘から口が臭いと言われてショックを受けたO・Sさん。 以来、毎食後きちんと歯を磨くようになったものの、 すでに彼の体内では、ある恐ろしい病が進行していました。 それから1年、ちゃんと歯磨きしているのに 歯茎からの出血や口臭は続いていました。そして新たな異変が… (1)歯磨きすると歯茎から出血 (2)口が臭い (3)胃のむかつき …実は最終警告だった (4)激しい胸の痛み …病院に運ばれるも死亡59歳でした 病名 ) 歯周病 ⇒ 心筋梗塞 <なぜ、歯茎の出血から心筋梗塞に?> 「心筋梗塞」とは、何らかの異変によって 心臓に血液を送る血管が詰まり、心臓の筋肉が壊死。 最悪の場合、命を失う恐ろしい病です。 主な原因は、動脈硬化。 O・Sさんも、長年の喫煙や高カロリーな食事などの 生活習慣によって動脈硬化を起こしていたと考えられます。 ところがO・Sさんの場合、詳しい検査の結果、 血管の詰まった箇所から、意外な菌が発見されました。 それが「歯周病菌」 なぜ、口の中の細菌が、心臓の血管に潜んでいたのでしょうか? そもそも、歯周病菌が引き起こす「歯周病」とは、 歯と歯茎の間にある溝=歯周ポケットで 歯周病菌が繁殖、歯茎に炎症が起きる病。 日本人のおよそ7割がかかっていると考えられている国民病の一つです。 実は昨年11月、アメリカで発表された論文で、 重度の歯周病を患っていると心筋梗塞のリスクが高まる、 という衝撃的な事実が判明しました。 そしてそこには歯周病菌の驚くべき働きが関わっていたのです。 歯磨き不足などがきっかけとなり、歯周ポケットに 歯周病菌がたまり始めると、その毒素で歯茎が破壊され、 歯周ポケットは徐々に深くなり出血を伴うようになります。 さらに、この状態を放置すると「口臭が発生する」 などの症状となって現れます。 ここまで来ると、歯周病菌の一部は、 リンパ管を経てなんと血管の中に侵入してしまいます。 もちろん血管に入った歯周病菌の大部分は、白血球によって退治されます。 ところが一部の歯周病菌は、白血球から逃れられる性質を持っているのです。 その性質とは、なんと血小板に入り込むというもの。 しかも歯周病菌が入り込むと、血小板は異常を起こし、 互いに集まり固まりやすくなるといいます。 つまり歯周病菌が入ることで血小板は、簡単に血栓を作ってしまうのです。 O・Sさんも長年歯周病を放置した結果、 歯周病菌が入りこんだ血小板が体内で増加。 全身の血管を巡り、最後に流れ着いた場所こそが心臓だったのです。 そして長年の悪い生活習慣から動脈硬化が起きていた場所に、 血栓となって次々と付着。血管を完全に塞ぎ、 心筋梗塞を引き起こしてしまったと考えられます。 しかしO・Sさんは、口臭を指摘されて以来、 毎食後、欠かさず歯磨きをしていたはず。 なぜこんな事態を招くほど、歯周病を悪化させてしまったのでしょうか? 歯周病菌は、歯周ポケットの浅いうちは歯磨きでもかき出せますが、 ある程度歯周ポケットが深くなると、歯ブラシが届かなくなってしまいます。 つまり歯周病が悪化したら、専門医の治療なしには治らないのです。 だからこそ、口臭や歯茎の出血に気付いたら、 迷わず歯科医で歯周病の治療を受けることが大切なのです。 あなたは 歯を磨くと歯茎から血が出ませんか? 口臭がひどいと 指摘されたことはないですか? 何より歯周病は 口に中だけの病気と思い込んではいませんか? 心臓の動脈だけに起きること? どの血管でも歯周病菌による血栓がつまる可能性はある。 今回のホラーチェックは「歯周病検査」 歯周ポケットの深さで歯周病かどうかを診断する。 =歯周病ポケット= ・2ミリ以内⇒健康な状態 ・3ミリ以上⇒歯周ポケットの中で菌が増殖し炎症が⇒初期の歯周病 ・5ミリ以上⇒中程度の歯周病 ⇒歯周病菌がリンパ管から血管に侵入血栓を作り始める危険性がある スタジオ患者全員がレッドゾーンでした。 歯周病は25歳以上では80%の人が患っている病。 歯周病は年齢に関係がある? 年齢が高いほど歯周病になる割合は高くまた悪化しやすい。 歯を磨くときに癖があり 利き腕の反対側の歯は磨きやすいが 利き腕側の奥歯は磨きにくいので歯周病になりやすい。 電動歯ブラシと通常の歯ブラシはどちらを使うといい? 両方使っても効果的。 4ミリの歯周病ポケットなら浅くなる? まだ軽度の歯周病なので歯磨き等で治る可能性はある。 今後は年に1回は歯科医に歯垢のチェック、除去などを! ■楽天「歯周病」で検索 ■「デンタルケア」売れ筋ランキング ■「電動歯ブラシ」売れ筋ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.26 22:23:01
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