ハピふる!(2008/6/10放送)より
こちらハピふる!婦人科
「人には聞きにくい爪の悩み」
=40代女性の悩み=
左手の親指に爪と肉の部分が離れてきて
痛むというほどではありませんが違和感があります。
また爪と肉の間が少しにおう気がします。
見た目にわかるので人前で手を出すのが恥ずかしくなりました。
爪の色や厚さは特に変わったところがないのですが
これは「爪水虫」なのでしょうか?
東京医科歯科大学・皮膚科・フットケア外来・今井先生と生電話
爪と肉が離れるという状態は「爪水虫」と「爪甲剥離症」の2つがある。
この2つを見た目で判断することは皮膚科の専門医でも難しい。
患部を顕微鏡で見て水虫菌がいるかどうかで判断する。
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b>ひとつの目安としては
爪水虫⇒爪が厚くなる
爪甲剥離症⇒爪の厚さに変化はない
この女性の場合は爪の厚さに変化がない
ということなので爪甲剥離症の可能性が高い。
爪甲剥離症とは?
爪甲剥離症とは爪が何らかの原因でダメージを受け
甲の部分が肉から離れ浮き上がる状態になる。
その症状は爪の先端から始まって徐々に根元に向かっていく。
また浮き上がった部分の隙間に細菌が増殖しやすい。
爪先に細菌が入り込むと嫌なニオイを発することもある。
症状がひどい場合は はがれた爪を切る行為を繰り返して
爪が短くなり爪の下の皮膚が露出してしまうケースもある。
爪甲剥離症の原因は?
患者さんにより様々。
1)洗剤やマニキュア、除光液により爪がダメージを受け発症する。
2)刺繍など指先を使う仕事によって爪と肉の間に
トゲや鉛筆の芯などが入り 小さな怪我から発症する。
3)カビの一種であるカンジダ菌が爪に感染して発症する。
4)甲状腺ホルモンの病気など全身疾患により発症する。
この場合は手足の爪全体が爪甲剥離症になることが多い。
爪甲剥離症の治療法は?
治療は原因にあわせて変わってくる。
爪にマニキュアや除光液をよく塗る場合は爪を休ませてあげる。
皮膚科の専門医に診てもらうことが一番大事。
爪の乾燥が原因の場合は 保湿剤が処方され
カンジダ菌が原因の場合は 抗真菌剤が処方される。
治療には半年から1年ほどの時間がかかる。
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