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カテゴリ:心・あがり症・摂食障害・うつ・帯状疱疹
本当は怖い家庭の医学(診察日:4月14日 )より
夫婦で気をつける病気スペシャル 『夫婦関係が引き起こす病(2)うつ病~萩原流行・まゆ美夫妻の場合~』 萩原流行さん(56歳男性)/ 萩原まゆ美さん(56歳女性) 実は夫婦とも20年近く「うつ病」と闘い続けてきた。 まゆ美さんが先に発症し 3年後に流行さんも発症した。 なぜ2人とも発症してしまったのでしょうか? 同じ劇団の役者仲間として知り合い、 22歳の時に結婚した萩原流行さんとまゆ美さん。 映画にテレビに活躍の場を広げる夫の姿を見たまゆ美さんは、 女優をやめ専業主婦となることを決意。 家事一切を取り仕切り、何でも妻に任せがちな夫を支え始めます。 自分の服も選べないほど何から何まで妻任せ。 普段の会話でも生活でも夫の甘えは全開。 流行さんは1人でしゃべりまくり 妻はいつも聞き役。 まかせっきりの夫と責任感の強い妻。 結婚から10年以上が経ち新居を購入した際も、 妻はありとあらゆること全て一人で事を進めました。 しかし、引っ越しの片付けも終わり一息ついた彼女に異変が現れます。 新聞を読もうとしてもなぜか集中できず、 強い倦怠感にも襲われるようになったのです。 夕食を作れない日が増えた。 単なる疲れくらいにしか思わず 妻の手料理を楽しみにしていた 流行さんは「今日は君の夕ご飯食べたかったな…」 まゆ美さんはで きない自分を責め続けていました。 引越ししてから半年 突然理由もなく涙が溢れ出し胸が締め付けられた。 その夜 まゆ美さんは夫に「病院に連れて行って…」と告げました。 まゆ美さんの症状 1)新聞に集中できない 2)強い倦怠感 3)理由もなく涙があふれる 診断 ⇒ うつ病 「うつ病」とは、脳の神経伝達物質の分泌に異常が起きることで 憂鬱な気分になり、日常生活に大きな支障をきたす脳の病気。 推定患者数は、約400万人、いま急増しつつある病です。 発症にいたる主な要因は「性格」と「ストレス」 性格のなかでリスクが高いのは、 「メランコリー親和型」と呼ばれる責任感が強く気遣いが細かい性格や、 「執着気質」と呼ばれる几帳面で完璧主義的な性格の持ち主。 萩原まゆ美さんは、両方の性格を持ちあわせていました。 任せっきりの夫と、それをひたすら支える妻という 夫婦関係から、まゆ美さんにはストレスが徐々に蓄積。 そこへ、引越しという更なるストレスがのしかかり、 ついに、うつ病を発症してしまったと考えられます。 病の原因は、円満だと思っていた夫婦関係の中に潜んでいたのです。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ まゆ美さんに病が発症して以来、 妻に任せっきりという流行さんの暮らしは一変。 朝、まゆ美さんが起きられない時は、自分で支度をしそっと出かけるように… 仕事から帰っても話を聞いてくれるはずの妻はうずくまったまま。 気晴らしにテレビをつけると「ボリュームちょっと下げてくれる」 それでも 妻のためと思い新たな生活を受け入れました。 しかし、この時、すでに病魔は夫・流行さんの身にも忍び寄っていたのです。 この年、38歳になった流行さんは、 大きな舞台の主役を熱演、見事大役を果たしました。 ところが、公演終了から3日後の朝、 出かける前にテレビを見ると音が奇妙に聞こえます。 無理を押してでかけた撮影現場でも、なぜかセリフが出てきません。 そして急遽かけつけた病院で「うつ病」という診断を下されたのです。 流行さんの症状 1)テレビの音が早くなったり、遅くなったりするように聞こえる 2)台詞が出ない 全てを任せきりにできなくなり、徐々にストレスが溜まっていった流行さん。 そこに一世一代の大舞台という、更なるストレスが積み重なった結果、 ついに彼も病を発症してしまったと考えられます。 こうして仕事と病気との板挟みの中、 流行さんはますます病を悪化させてしまいます。 そんな彼をただ一人温かく支えてくれた存在が、 病の先輩ともいえる妻・まゆ美さんでした。 奇しくも同じ病になってから、夫婦関係は大きく変わっていきました。 互いが互いの様子を見守り、自分のことのように思いやるようになったのです。 うつ病は、いつ誰が発症してもおかしくない病。 時には、夫婦関係がその引き金を引いてしまうことも。 だからこそ大切なのは、二人の日頃の暮らしぶり。 きちんと相手の心に向き合い、互いを思いやることこそが、 夫婦の絆を強め、病の危険から守ってくれるのです。 あなたの奥さんは 真面目で責任感が強い人ですか? 家庭での会話は 一方通行ではありませんか? そして何より 家のことをすべて奥さんに任せきりにしていませんか? ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ メディカル・ホラー・チェック 奥様の性格問診 うつ病は、その人自身の性格が発症の大きな因子となる。 特に「メランコリー親和型」と「執着気質」という2つの性格タイプを 併せ持つ人がうつ病を発症しやすいと考えられている 「メランコリー親和型」責任感が強く気遣いが細かい性格 「執着気質」几帳面で完璧主義的な性格 <うつ病を発症しやすい性格の妻の性格問診 > 1)人から頼まれるとイヤと言えないタイプだ 2)自分の事より常に相手の事を考えて行動する 3)社会や職場のルールに従って生きている方が楽だ 4)何事も生真面目に徹底的に取り組まないと気がすまない 5)熱中しやすく、凝り性だ 6)律儀でむしろ融通が利かない方だ 7)責任感が強いとよく言われる 8)家事や仕事等で無理をしてしまいダウンすることがよくある 当てはまる項目が6つ以上あればうつ病を発症しやすいレッドゾーン。 (1)~(3)がメランコリー親和型性格 (4)~(6)が執着気質 (7)(8)が両方に共通する特徴 6つ以上該当してしまった方は、 あまり全てを抱えすぎず、たまには頑張りすぎない事が大切。 少しいい加減になることも大切。 夫は奥様の話を受け止めるようなチャンネルを持つようにする。 配偶者に6つ以上該当してしまった方がいる場合は、 一方通行のコミュニケーションになっているかもしれません。 解決策としては、 配偶者に今よりも少し耳を傾けてあげると良いかもしれません。 そうしたコミュニケーションが出来れば、 たとえ「うつ病」を発症しても、早期発見することにより、 お互いで支えあって治療することが可能となります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.04.20 20:59:43
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