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カテゴリ:健康
本当に受けたい授業(2009/4/25放送)より
もんでも治らないコリがある 痛みの科学パート(2)コリの正体教えます! 肩こりをほぐしてもすぐにぶり返してしまう。 何もしていないのにいつも腰がだるくて痛みがある。 寝違えが癖になっていて首が痛くなることが多い。 こんなコリの痛みに悩まされているあなた それはただのコリではなく 神経の異常からくる慢性痛のコリかもしれません。 放っておくと痛みがカラダ中に広がってしまうと警告するのは 痛み治療のエキスパート・近畿大学医学部准教授・森本先生。 大学病院で慢性痛の患者を痛みから解放している。 そんな先生の前回の授業では… 痛みは脳で感じている 脳をだませばいい 「痛いの痛いの飛んでけ」とさする あれは実は本当に効く 痛みに驚きの事実が大反響だった ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ コリか慢性痛か どこでわかる? 急に起こったようなコリは お風呂に入って温めたり 湿布を貼ったりして 血の巡りをよくすることで良くなる。 しかし 医学用語で言うトリガーポイントと呼ばれる コリができてしまうと そう簡単には治らない。 トリガーポイントの「トリガー」は いわゆる「引き金」 トリガーポイントになんらかの刺激を与えることによって 痛みや他の部位でのコリが起こる。 そういうものが慢性的なコリと言える。 トリガーポイントができるとどのような痛みがあるのか? 例えば… 腕に痛みがあった患者さん 診察してみると腕ではなく 首の横のトリガーポイントが存在することがわかった。 トリガーポイントが全く違う場所に痛みを生じている。 その場所が痛むからと言って 存在しない 幻のコリの治療に集中して本来の治療をしてしない方は多い。 マッサージを腕を中心にやっても 原因はそこにはないので 首の治療をしなければならない。 一体なぜ違う場所に痛みが生じてしまうのか? 筋肉がこわばり血行が悪くなると痛み物質が蓄積され それが電気信号となって脳に送られる。 その信号をコリと認識するが この時点のコリは マッサージなどで和らぐただのコリ。 しかしそのコリを放置しておくとトリガーポイントができることがある。 そのトリガーポイントからも信号が出されるようになり もともとの痛みもあるため 多くの信号で脊髄が混乱してしまいます。 その結果 本来とは違う場所に痛みがあると 脳が勘違いを起こし 幻の痛みを生じてしまう。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ トリガーポイントは実際にあるのか? 大きさはまちまち。 肩で一番多いのは 肩甲骨の上のあたり。 肩甲骨の内側の真ん中あたりにも存在することが多い。 トリガーポイントの特徴として 少しの刺激で飛び上がる「ジャンプ徴候」というのがある。 ものすごく珍しい場所にできるのではなく 基本的には肩がこる肩は肩の周囲にできることが多い。 首と肩は別々に考えることはできない。 頭蓋骨の一番出っ張っている場所から 大きい筋肉が肩甲骨の内側に沿って背中まで張っている。 肩がコルという場合には 本来の肩ではなく背中・首 頭蓋骨の一番出っ張りのちょっと下 それから首の真ん中 首の横にあることもある。 腰の場合は 骨盤 触っていくと一番へこんでいる場所 そこに1つ 5センチ上 その5センチ上あたりによくできる。 ひらめ筋のど真ん中 太ももの真裏あたりにもよくできる。 トリガーポントを発見した人は そこを治療の目安にする 年齢的なものはあるのか? 年齢によって筋肉は弱る。 すると姿勢を保つ力は落ちる。 それによってコリができることはあるが ただ若い方でも日常生活動作・習慣によって 肩がこってトリガーポイントができるということは多く見られる。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ そもそもなぜコリができるのか? 原因は大きく分けて2つ 1)内臓などに病気がある 2)生活習慣 病気の場合 胆石⇒右肩がこる 狭心症・心筋梗塞⇒左肩はこることがある 内科の病気でもコリを生じるが 基本的に一番多いのは骨の異常 「ストレートネック」首の骨の異常 正常な首の骨は前に揺るやかなカーブを描いている。 重い頭を支えている首はカーブがあることで頭の重さを分散している。 頭の重さは約5キロあるが 骨が真っ直ぐになると ストーンと下に落ちて重みが肩にかかってしまう。 ストレートネックになると後頭神経が刺激を受ける。 それによって頭痛、目の奥が痛いという場合もある。 吐き気、寝違えを繰り返しやすいなどということもよくある。 このような症状がある方は 病院に一度行って レントゲンを撮った方がよい。 頭痛が起こってくるのは要注意のサイン。 ストレートネックは治るのか? 首の後ろの筋肉の緊張が取れることによって ある程度緩和されることがある。 その他で注目する点「骨の形」 首の骨を横から見ると正常の場合は長方形をしている。 年齢や仕事の内容にもよるが 骨のトゲができてくる。 腕に行っている神経を肩も圧迫して痛みやコリを作る。 レントゲンとMRIで腰のチェック 正常な腰の骨は骨と骨の間に椎間板がある。 正常な椎間板は色が白い。 例えばヘルニアなどを起こすと 変性して後ろに飛び出してくるのがわかる。 椎間板は年齢によって水分が少なくなる。 いわゆるカスカスの状態になる。 画像上の問題があっても自覚症状がなければそれほど心配することはない。 腰のヘルニアがある場合に トリガーポイントが足に出たりすると治療の対象になる。 ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 生活習慣の中で一番の注意点はストレスをためないこと。 ストレスは交感神経という血の巡りを調節している神経の緊張を生む。 血管が縮まって血の巡りが悪くなる。 血の巡りが悪くなると痛み物質が蓄積される。 それによって痛み・コリを生じる。 とにかくストレスをためないこということが非常に大事。 もう1つは姿勢。 猫背になると首が前に曲がる。 筋肉が首の後ろに広く張っているので突っ張ってくる。 突っ張ったことによる刺激が血の巡りを悪くしたりコリになる。 猫背自体 生理的におかしいわけ。 パソコンをやる時は 画面は低くても高くてもよくない 目の高さで画面を見るのが大切。 トリガーポイントはどうやったら治る? ひどいのは 温めようが お風呂に入ろうが 湿布を貼ろうが まずダメ! 専門科を受診して ペインクリニックでトリガーポイント注射。 トリガーポイントに直接注射する効果的な方法をやっている。 筋肉を急激に動かしたりするのはダメなので軽いストレッチ。 痛んでいる場所の筋肉を軽く伸ばす運動をするとよい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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