ペットのアロマ 特に猫ちゃん、 気をつけてね。
by mycountrylivingこんばんは。今日は雨の一日でした。平野部の桜はほぼ散って、あちらこちらに美しいピンクの吹き溜まりを見かけます。以前に少しペットのアロマに触れたことがありますが最近のペット用品にもアロマをうたっているものが増えてきましたのでちょっと注意事項をまとめてみました。ほとんどの市販商品はペットの安全性を考えて作られた商品ですが安価すぎる商品やよくわからない輸入商品特にペット後進国産のものなどは要注意です。アロマ関連に限らず何が使われているかわかりません。また、オーナーの管理が甘いとペットたちのいたずらなどで思いがけず事故が起こってしまうこともありますよね。例えば、ペパーミント入りのガムを見つけ飼い主の留守中に大量に食べてしまったり精油などの瓶をひっくり返したり、軟膏を舐めてしまったり・・・たとえ安全性の高いものを使っていたとしても精油成分の大量摂取につながることもあります。ペットと暮らしている方々は食品の禁忌事項などをご存知だと思いますので省きますがうっかり子供がペットに与えかねないキシリトール入りのガムやお菓子などもペットには毒になります。精油入りの主なペット商品シャンプー、リンス、コンディショナー、イヤークリーナー、虫除けスプレー、虫除け首輪、虫除けキャンドル肉球クリーム、犬用ガム、デンタル商品 などこちらは参考までに(獣医師の救急医療専門書の中毒のページから)カモミール摂取することで嘔吐、運動失調※カンフル摂取することで嘔吐、腹部緊張、筋震、興奮、痙攣中枢神経抑制、無呼吸、昏睡※シトラスオイル(リモネン、リナロール)特に猫過剰流涎、抗うつ、虚弱、低体温、運動失調、転倒、血管拡張低血圧、陰嚢、会陰部皮膚炎、死亡シナモンオイル摂取することで嘔吐、吐き気、腎毒性、神経毒性ユーカリオイル摂取することで腹痛、気管支痙攣、沈うつ、嘔吐、呼吸不全痙攣、昏睡ティーツリーオイル皮膚へ暴露されることで麻痺、神経過敏、脱水、低体温昏睡、死亡メグサハッカ油2,000mg/kgを局所的に摂取することで無気力、嘔吐、下痢、喀血、鼻出血、痙攣、肝細胞壊死、DIC(「伴侶動物のための緊急医療」より)※カンフルはケトン類のカンファー(樟脳)※シトラスオイルは柑橘系の精油さて、ここからは「猫」限定のお話しを前にも書きましたが基本的に猫ちゃんにアロマはおすすめしません。もともと肉食動物なので植物成分を代謝する機能がないからです。人間やワンちゃんたちに有益でも猫ちゃんの場合は中毒を起こしてしまいますのでご注意くださいね。以下、参考資料です。(猫の薬に対する副作用)アスピリン消化器障害、腎毒性、血液凝固障害、肝毒性アセトアミノフェン(解熱剤)メトヘモグロビン血症ピレスロイド(除虫菊の主成分の総称)中枢毒性、運動障害(猫独特の薬の反応)インスリン・・・効きが悪い糖質コルチコイド・・・副作用が出にくい※バルビツール酸誘導体・・・感受性が高い※フロセミド・・・聴覚障害、電解質異常抗ヒスタミン薬・・・乗り物酔いや嘔吐に無効抗真菌薬・・・骨髄抑制、血液肝毒性、催奇形※バルビツール酸誘導体は癲癇薬※フロセミドは利尿薬猫ちゃんの場合特に柑橘系やティーツリー精油が使用不可です。愛猫家の方々はご存知だと思いますが猫ちゃんを預かったりする場合はご注意を。人では安全性の高い精油なのですが猫ちゃんには代謝できません。使用できる精油であってもグルーミングをする性質がありますから匂いを消そうとして経口摂取してしまう可能性もあります。猫ちゃんと暮らしながらアロマを使用される場合はシソ科の植物から採れる精油を低濃度でディフューザーなどで拡散したり濃度のうすいスプレー剤か芳香蒸留水などをルームスプレーとして使うという工夫が必要だと思います。一般的に動物に使用する精油濃度は人間の10分の1の0.1%敏感な子は0.05%です。そして鼻先で嗅がせることはせずケージやトイレなどの掃除に精油を使った場合香りが消えてから動物を戻すなどしていただくと良いかと思います。ウサギやモルモット、ハムスターなどの草食動物は代謝機能がありますのであまり神経質になる必要はありませんが被毛などに香りの分子が付着すると匂いを消そうとしてグルーミングし経口摂取しがちになりますし体も小さいので注意が必要です。猫などの肉食動物以外に使用できる精油※いずれも個体差があります。スイートオレンジ、ティーツリー、ヒノキ、ネロリベンゾイン、プチグレインマンダリン、ラベンダー、ローズマリー、ローズウッド、 など今のところ、精油に関しても市販商品に関しても深刻な事故は報告されていないようです(情報が少ないのでわからないこともありますが)ちょっと、お堅い話しだったでしょうか。。^^;私は過去にワンちゃん用の肉球クリームや消毒と消臭を兼ねたスプレーなどを手づくりしていましたが、重宝しましたよでは、本日もお疲れさまでした。良い週末でありますように。おやすみなさい (参考)日本アロマ環境協会機関誌