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カテゴリ:家庭科
同じ日の近い時間に亡くなった高齢ご夫婦のことを新聞で読みました。発見されたとき、食卓には食べるばかりの食事の用意がされてあったそうです。
東京新聞「本音のコラム」に、訪問看護師の宮子あずささんが、そのことを書かれていたので、いただいてご紹介します。 題は「すてきな在宅死」です。 =私は仕事柄、多くの患者さんの死を見送ってきた。あっけない死、苦痛の中の死。その人がどれだけの人を幸せにしたか、不幸にしたか。 そんな話とはまったく無関係に、死に方は決まる。 医療者として尽くす手だては尽くすとしても、最後はその人の運次第。 こんなことを言うときまじめな人からは怒られるのだが、やっぱりこの考えは変わらない。 だから私は自分の死についても、えり好みはできないと諦めている。しかし、そんな私でも、できればこんなふうに死ねたら良いなあ、と思ったご夫婦がいる。 報道によれば、先月二十一日に板橋区の自宅で亡くなったご夫婦は、九十七歳と九十三歳。ほぼ同じ時に病死したらしく、異変に気づいた近所の人の通報で発見された時、食卓には食事が準備されていたという。 お子さんはなく、近所でも評判の仲良し夫婦だったという。夫婦水入らずの最期は、とてもすてき。私たち夫婦もそんなふうに終わりたい。 在宅医療が進むほど、亡くなって発見される人は必ず増加する。それを孤独死だ、孤立死だ、と否定しては、本人も支援者も浮かばれない。 時代は変わっている。 死ぬ瞬間、立ち会う人がいるか否かで、死に方の善しあしを決める考え方はもうやめたほうがいい。 ご夫婦のすてきな在宅死をうらやみつつ、その意を強くした。= ☆という、宮子あずささんの本音のコラムでした! 前もご夫君のことを書いていらして、宮子さんご夫妻は仲良しなので、「すてきな在宅死」それもできれば一緒に、と思えるのは羨ましいです!♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.12.05 20:38:41
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