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第7官界彷徨

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2017.02.09
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カテゴリ:読書日記
バーネット作の「秘密の花園」を読みました。
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この前、NHKラジオで土屋京子さん訳の光文社のを聴き、その素晴らしさにすっかり惹かれてしまいました。女優さんの朗読も良かったのね♪
 今回読んだのは岩波少年文庫で、山内玲子さんの訳。

 子どものころ、小学校の図書館でこの本を手に取ったことはあるのですが、あまり読まずにやめてしまった記憶があります。
 なぜだったか不明ですが、主人公メアリの陰気な容姿、性格の悪さに嫌悪感を覚えたのかも。何しろ子どもの本の主人公は誰にも(神からも大人たちからも)愛される(要素)のある子ども、って決まっていたので。

 そんな子が例えば不当に扱われていても、いつか運命の女神が微笑んで祝福される・・・のが安心!なストーリー展開!!

 ところがこのお話は、インドで育ったメアリが両親に愛されないまま乳母で育てられ、わがまま放題に育って、ある日、両親の死でイギリスのヨークシャー地方の叔父のもとに引き取られるお話なのです。
 
=メアリは汽車の車両の隅にすわりました。かわいげのない、ぶすっとした顔をして。
 黒い喪服のせいで、メアリの顔はいっそう黄色っぽく見え、黒い絹の帽子の下から生気のない髪の毛がたれていました。
 「こんなにすさまじい子は、いままで見たこともないね」とメドロックさんは思いました。=

メドロックさんは、迎えに来た叔父さんの家政婦です。全然親切ではないけど、給料分の働きはする人。

 駅に着くと駅長が
「もどりんさったんじゃね。」「ほいで子どもさんを連れてきんさったんじゃのう」とメドロックさんに言います。(広島弁?)

 メアリの乗った馬車は風の吹き抜ける中を、ミスル・ムアというヒースの荒れ地を走り、大きな館に着きます。

  生れてから着替えも自分でしたことのなかったメアリは、小間使いのマーサから情報を得て、少しずつ館での生活に馴染んでいきます。
 マーサには多くの兄弟がいていつもおなかをすかせていることや、野生の動物たちをペットにしてしまうディコンという弟がいることなどの様子を聞きながら、メアリは興味を膨らませ、マーサが、自分の母親が「子どもは外で元気に遊ぶものだ」と言っていると聞き、外での散歩に出かけます。

 だんだんに広がるメアリの世界。メアリはこの館の秘密を知り、その鍵を手に入れます。

 と言うお話なのですが、頑ななメアリの心が自然によって癒され、心も体も健康になっていく様子がいきいきと描かれます。

 メアリを変えたのは、マーサの母の折に触れた助言でした。マーサの母、スーザン・サワビーは、村の誰からも好感を持たれ隠れた尊敬を集めている人でした。この館の当主でさえもスーザンの助言に耳を貸すほどなのです。

 メドロックさんの言葉
「スーザンが言うんですね『あの女の子はいい子じゃないかもしれんし、かわいくないかもしれん。でも、子どもじゃけんね。子どもは子どもの仲間が必要なんよ』ってね。」

「昨日スーザンがいったことを、わたしはけさずっと考えておりましたんですよ。子どもたちがけんかをしたあとで、お説教するときにこういったんだそうです。『うちが学校にいきよったとき、地理で世界はオレンジの形をしとるいうて教わったんじゃが、うちは十にならんうちから、そのオレンジを全部ひとりで持っとるもんはだぁれもおらん、いうことがわかったんよ。だれも自分の持ち分以上には持っとらんのじゃ。それで持ち分が足りん、みんなにいきわたらん思うことがようあるんじゃが、あんたら、オレンジを全部、自分ひとりで持っとるなんぞ、思いどもしんさんなよ。そう思うたら、それがまちがいじゃいうことがわかるんじゃ、それも痛い目におうてからのことじゃがね。』そういったそうです。それから
『子どもらから学ぶのは、オレンジ全部ー皮からなにからーを取ろうとしても、なんにもならん、いうことじゃ。』と、いっておりました。」

  そして、スーザン・サワビーは現実から逃げていた館の主「クレイヴン氏」にコリンぼっちゃまに会いに帰ってくるように手紙を出したのでした!

 春を迎えた自然の描写がほんとに素敵でした!
 説明によれば、小公女、小公子の作家として名高いバーネット夫人ですが、今は当時は不人気だった「秘密の花園」のほうが最高傑作と評価されているんだそうです!♪





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最終更新日  2017.02.09 11:23:38
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