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第7官界彷徨

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2019.11.01
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カテゴリ:日本史
11月1日は秩父困民党蜂起の日。
 大河ドラマ「獅子の時代」で会津藩士平沼銑次の最後の場面が秩父困民党での戦いだった。その後、井出孫六の「秩父困民党群像」を読み、ますます心惹かれて、秩父の山を歩いた。
 その頃作った詩が出て来たので、再掲。
「かんのん」
十文字峠から急な下りを行けば
小さなずんぐりとした野の観音がたっている
北へ向かうこの道は
佐久平へ向かう敗残の道

むかし
重税に苦しめられ娘を売りそれでも食べていけなくて
自由と平等を求めて
秩父困民党を組織した男たちがいた
彼らは憲法を作り小さな民主政府を作って明治政府に対抗した
ここ奥秩父の木や草や花たちが
それぞれの領分でのびのびと生きているように
人間だって自由に生きていい筈だ

彼らはあちこちで
政治や経済や歴史を学ぶ集まりを持った
アダム・スミス、モンテスキュー、ジャン・ジャック・ルソー
新しいことを学ぶとき人はいつも青春だから
十代から七十代までの  ここ奥秩父の農民たちが
山の深さに守られて
青春の時を共に過ごした

彼らの希求の思いがあまりに強かったので
西洋から来たその思想は
政府の高官よりも早くそして深く
農民たちの胸に落ちた
彼らの掲げる自由自治元年の旗のもと
民権思想はここから燎原の火のように
日本各地に広がるべきだった
この国は
それから数十年の歳月と
他民族をも巻きこんだ沢山の無残な死と
ふたつの大きな戦争を経なければ
奥秩父の農民たちに
追いつくことができなかった

敗残の農民たちは
すでに政府軍によって閉ざされていた
関東平野に抜ける道を避け
信州へ向かう峠を越える
時は十一月のはじめ
柔らかいから松の落ち葉の道は
彼らにとって過酷だったふるさとからの
せめてものはなむけか

五里観音に別れを告げる彼らの胸に
ともに学んだ青春の日々が浮かぶ
「法の精神」「民約論」
この敗残の道は未来へと続く道だから
決して敗北とは思わずに
佐久平に向かって
胸を張って進んだはずだ





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最終更新日  2019.11.01 11:43:52
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