テーマ:本のある暮らし(3219)
カテゴリ:小説
北海道別海町で羊飼いをしながら小説を書いている作家です。 この「颶風の王」で三浦綾子文学賞を受賞しています。 2024年「ともぐい」で第170回直木賞を受賞しました。 「具風の王」の内容はショッキングでブログに書くの躊躇いました。 でも、親が子を思う気持ちが根底にあるので取り上げてみました。 明治の初め、捨造という18歳の青年が実母と会うのは雨の日が多かった。 母は、祖父母の暮す屋敷の奥の薄暗い部屋で、ひっそりと暮らしていた。 捨造が母を訪ねていくと、母は嬉しそうに「捨造が来た~」と喜んでくれる、 自分を生んでくれた実母がいるのに、捨造は小作農家に養子に出されていた。 捨造の母は裕福な庄屋の娘で、父親の認めない男と子をなし、駆け落ちをした。 母が起こしたその事件が母の父親の怒りをかって、母と息子は親子として一緒に 暮らすこともできず、祖母の優しい計らいで時々は家で会うことは許されていた。 貧しいながらも大事に育ててくれた養父母は、やがて相次いで亡くなってしまう。 一人になった捨造は、小作人としてこのまま一生を終えるのか?と悩み考えた。 ある日、新聞記事に載っていた「北海道への開拓民募集」の記事が目に留まる。 北海道へ行ってみたい、強い衝動を覚えて、その新聞を持って母の元に駆け込んだ。 北海道へ行く決心をした捨造に、母は厚い手紙の束を持たせ、祖母は選別を渡した。 家を出てから捨造がひろげた母の手紙には、捨造を産んだ経緯が書かれていた。 なんとなく噂話で耳にした話とは違い、捨造は母の切ない心を知って涙を流した。 やがて捨造は根室に住み着いて、馬と共に生きる道を選び、その子孫も馬と生きた。 6世代にわたって馬と共に暮らした人たち、哀しくも数奇な人生を描いた作品です。 颶風の王 (角川文庫) [ 河崎 秋子 ] ウドを知人から頂きました。 早速、穂先を天ぷらにして食べました。 青いのがウドですが~わかりずらいですね。 刺身用の海老を買ってあったので、海老も天ぷらにしました。 少し余ったので、翌日のお昼は天ぷらそばにしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.23 06:27:05
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