テーマ:ひとり言・・?(17564)
カテゴリ:最近のことの日記
地元の葬儀屋さんの指導のもと、自宅の和室の物を親戚一同で運びだし、そこにご遺体が帰ってきた。Sもそれを見て、周りのみんなの様子でなんとなくわかっているらしかった。入院中はあいさつがわりというかこだわりとして「ほおずり」が日課になっていたのだが、死化粧をした母にはもうしなくて、うながされると手をさすったり体をなでたりできた。
Sにとっては、いつも自分の食事のお世話をしていた祖母が急に家からいなくなり、他の家族がやるようになり、病院の病室にお見舞いに行くとそこに祖母がいて、でも何回も病院や部屋を変わり、そのうちいつも同じ部屋になりお見舞いが週末の習慣になっていく中で、だんだんと弱っていく様子を見て、そして自宅でのお浄め、お通夜、お葬式。身内だけの葬儀の安心感もあり、Sは全参加して私がついていたが、かなりの時間機嫌よくいることができた。お経が盛り上がってくるとSの「フー」という叫び声や、大きな音で「ゴッホン」とわざとせきこむのも盛り上がるのには困ったが…。なんとか四十九日までSは法要にフル参加したのである。 さて、この地域には隣組なる冠婚葬祭の相互扶助があるのだが、故人の意思でもないのに父が「身内だけの葬儀をする」としてしまったので、そういうご近所さんへの連絡や町内会やちょっとした母の知り合いあたりが葬儀に参加できなかった。ちなみに入院したことも秘密にするよう言われていたので「お見舞いに行きたかったけど行けなかった」人もいたようだ。そういうことで、週末や平日もアポなしでお線香をあげに来てくださる方が多く、こういことならどう考えてもお通夜か葬儀で来ていただいた方が先方にもご苦労が少なくてよかったのではないかと私たちは思うのだが…。 このことで、「父が生きているうちに俺が先に死ぬわけにはいかん」とソフトに決心するのであった。それこそ葬儀からお墓まで私の意向に反して進むに違いないから(笑)。 下手すると下関の人間には伝わらないかも。 ちなみに私は住んでいる校区の職場に、母の入院のことは話してあったが(授業を急に抜ける補教のため)、葬儀でその学校の授業を休まずに参加できたため、さらに家族葬で地域唯一の葬儀屋に名前が出なかったため、みんなまだ亡くなったことを知らず、こちらからは伝えられずにいる…。 もう一つの職場では、私が母との折り合いが悪かったころの話(愚痴&笑い話として多くの人が聞かされているはず)を聞いている同僚が支援学級主任でいらして、その先生には「妻とは共通の敵が母だから団結できている」とか「上の世代が亡くなってやっと俺たちが普通に生活できる」とか母が元気なころによく話していたので、こちらの学校を葬儀のため休むとお伝えし、後日出勤した時に、「本当になんといっていいか…ってことばはこの時のためにあるみたいで…先生の場合この件を本当にどういっていいかどうか…」とよくわからないあいさつをしていただいたので苦笑い。S先生、普通に「この度はお悔やみ申し上げます」だけでいいんですよ…。 さて、夏休み中にやるべき仕事が山のようにたまっていて手付かずなのだが、このシリーズを書かなきゃ、でも先送りしたい…と気になってしょうがなかった分、今日数時間を費やしても、何か自分が一歩前に進めた充実感でいっぱいだ。たぶん「共通の敵」だった人が、だんだん「いないと困る人だった」となり、そして違う世界に行ってしまったことで「超越した存在」になった…。そんな感じだ。ちょうど実家で過ごした年数と同じ18年間、食事を作ってもらっていたことになる。それを超えてしまう…というタイミングで入院だったのだ。 「共通の敵」がいなくなって神格化された?ことで、妻ともめることやすれ違いが増えてきた…と思っていたら、新たな難題として、義父が急浮上中(笑) その話はまたの機会に。 当時のコメント(2件) 内 容 ニックネーム/日時 この言葉があってるかどうか分かりませんが いろいろとお疲れ様でした。 私の義母もご存じの通りけっこうパンチがありますので 穏やかな最期、和解が待ってるといいなぁ、、、と思いました。 最近は65を超えてヘルパーの資格を取り毎日働いてます。 その年で介護されるほうじゃなくするほうになるのか~とビックリしましたが。。。 知らない人の家に行って介護するのは疲れる、ってそりゃそうだろう・・・ と、愚痴までいかないものを呟いてるパワフルな表情を見て まだまだ最後はなさそうだと遠くを見てます。 のべのこ。 2012/07/27 16:36 どうも、コメントしづらいこの記事にありがとうございます! 現在、また違う日常が戻ってきてますが、それはそれでまた忙しかったりして…。 我が家は聞く耳を持たないって人が多くて(笑)、それは本来俺がそうありたいことなのに、気をつかって生きてるのが息苦しかったんですが、少しやりたいことは各自がやり始めた感じです。 わらG 2012/07/29 17:02 最後に、しつこくもう一度。今回の義母や義父のことについては、勝手に書いているので、うちの妻と面識があったり話す機会がある方は、ここで見たのではなく、断片的に聞いていたり、自分が予想してあてたような感じで会話を進めてください。亡くなった事実だけ書こうと思ったのに、書き留めておきたいことがたくさん出てきて、書いてしまい、個人の情報をさらしすぎたけど消すにはもったいなく(笑)…。ということでよろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013/01/01 10:12:09 PM
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