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テーマ:日々自然観察(9870)
カテゴリ:季節
10月6日(土) 今日は朝から薄日が差していましたが、日中はよいお天気になりました。 気温も上がってきました。 真夏が甦ったような気分です。 関東地方は台風号の影響は軽微で済みそうです。 三連休の初日としては上々ですね。 明日から日光方面に紅葉の様子を観に行く予定にしています。 楽しみです。 その事は、また、日記に記します。 秋も次第に深まってきますと、 休日によくお散歩する遊歩道も、雰囲気が変わってきますね。 まず、見かける小鳥の種類が徐々に増えてきます。 疎水の側では、北の地方から戻ってきたハクセキレイの存在感が増してきました。 これは、セイバンモロコシ。 ヨーロッパ地中海地域原産のイネ科の植物。 世界中に広がっています。 日本では大凡70年前に侵入が確認されています。 今ではごく普通に見られる雑草ですね。 門のように見えたので写真に撮ってみました。 たかが雑草ですが、渋い赤の穂に小さな白いお花が自己主張しています。 手賀沼の上をコブハクチョウの軍団が移動中。 今年生まれの若い兄弟たちでしょう。 立派な身体に成長しましたが、まだひな時代の面影が残っています。 それは首から上の色ですよ。 少しだけ黒ずんでいます。 今冬を越した頃には、真っ白な羽毛に被われていることでしょう。 遊歩道沿いの植え込みをじろじろ見ていましたら、 かわいいバッタと目が合ってしまいました。 光の加減か、えらく美人さんに写りました。 コバネイナゴかな。 普通に見られるイナゴです。 似たような種にハネナガイナゴがいますが、 違いはお名前の通り。 翅が長いか短いかの違いです。 この子は翅が長いように見えません。 かといってフキバッタほど短くはないですね。 そのように考えると、コバネイナゴなのでしょう。 イナゴの仲間では一番美味しいそうです。 親爺は食しませんので、どんな味かは分かりませんな。 これはアメリカセンダングサ。 キク科の一年草です。 北米からやってきたと考えられているひっつきむしの帰化植物版です。 大正時代には日本で確認されていますが、侵入ルートは謎だそうです。 黄色い舌状花は少なく不完全。 筒状花がやたら目立ちます。 お花の下に見える葉っぱのようなものは総苞片。 タンポポやキクのお花の下に付いているものと同じです。 総苞片がこれほど大きいのは、アメリカセンダングサの特徴です。 お花が枯れて果実となりますと、先端に複数の棘(のぎ)が突き出た種がたくさんできます。 これが人の衣服や動物の毛皮にくっついて、ばら撒かれるのですね。 種の形は扁平やら棒状など変化がありますし、 先端の棘の数にも変化がありますが、 何かに付着して種が広がるのは、センダングサ属共通の特徴です。 同じ北米ルートで日本にやってきたと考えられている仲間に、コセンダングサという種があります。 こちらは明治時代に既に確認されているそうですから先輩ですね。 それだけにコセンダングサの方が大きな顔をしているように思えます。 コセンダングサは変異を起し易い種なのだそうです。 アメリカセンダングサと同様、舌状花は無いのが一般的ですが、 大きな白い舌状花が目立つ、シロノセンダングサやアワユキセンダングサは変異種と考えられています。 さて、ひっつきむしといいますと、 親爺の幼少時代は主としてオナモミの仲間でした。 友達と投げ合い衣服に付けあって遊んだものです。 オナモミの実は掴み易いし割と取れやすいので、子供にとっては格好のおもちゃだったのです。 ところが、センダングサの種は一度に大量に付きますし、 一度靴下や服に付くと、なかなか取れない厄介者。 ご丁寧にも、先端の棘には釣針の返しのような逆向きの小さな棘がたくさん付いています。 一度突き刺さると簡単には抜けないようになっているのです。 何時頃からか、冬の野原で遊んでいると、センダングサの種に取り付かれ閉口するようになりました。 洗濯をしてくれた母にとっても、大変な厄介者だったのではないかと思います。 その他のひっつきむしといいますと、ヌスビトハギの実が有名です。 こちらはポストイットのようなものですが、 薄っぺらいので大量に付きますとやはり厄介なことになりましたね。 親爺が小さい頃は、お外で遊ぶのが当たり前でしたから、 このような植物たちとも仲良しだったんですよ。 チカラシバのように見えますが・・・。 変種のベニチカラシバでしょう。 一般的に目にするチカラシバより小柄で可憐。 但し、穂は結構太くて存在感がありました。 この穂はおもちゃになりますよ。 手で握って、 力を少し加えたり弛めたりを繰り返しますと、毛虫のようにモゾモゾと動くのです。 これは小さな子供たちや姫様方にはけっこう受けるものです。 小さな赤いお花がきれいですね。 これもカメラアイのおかげ。 肉眼ではここまで良く見えません。 チカラシバの実もひっつきむしです。 たくさん突き出た細い毛がポイントです。 実が熟しますと人の衣服や動物の毛皮に絡まり遠くへ運ばれていきます。 普通のチカラシバは、やや赤身がかった茶色です。 このように鮮やかな赤色にはなりません。 緑色が勝っているアオチカラシバもあります。 しかしベニチカラシバの美しさには勝てませんね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.10.06 17:43:59
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