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カテゴリ:経済小説
オリックス「大風呂敷経営」の奈落
第3章 投資銀行ビジネスモデルの崩壊 □ 江原はゴールドマン時代の経験から、基本コンセプトがまずいと、後々、必ずうまくいかなくなることを熟知していた。そこで基本コンセプト作りに時間をかけた。 □ 生き残る種は、最も強い種でも最も知的な種でもない。環境に適応した種である。 第6章 高成長・高収益ビジネスモデルの崩壊 □ キャッシュフローとは「現金の流れを意味する。企業活動によって「外部から得られた現金収入」から「外部への現金支出」を差し引いて手元に残る資金のことだ。 □ 営業キャッシュフロー 生産・営業活動によって得た現金と、それに要した現金コストの収支の差額 □ 投資キャッシュフロー 工場新設やビル建設などの設備投資、有価証券投資に要する現金支払いと資産売却による収入のこと。 □ 財務キャッシュフロー 財務活動による収支のこと。借金を1億円返し、新たに2億円借り入れた場合、財務CFは1億円の黒字。 □ 金融界では従来、オリックスを「TOO BIG TO FAIL」(=大きすぎてつぶせない)とみてきた。しかし、その評価は「TOO BIG TO BAIL」(=大きすぎて助けられない)に一変した。 第8章 宮内義彦はバフェットになれなかった □ バフェットの投資スタイルは明確だ。まずは、損をしないこと。借金もしない。割安株でないと買わない。この手堅さこそがバフェットの投資家人生の成功につながった。 □ 買うのは企業、株式ではない。 □ これはと見込んだ銘柄に集中的に投資する。 □ バフェットは投資する基準として以下の4つを挙げている。 1)事業の内容を理解できること 2)長期的に業績が良いと予想されること 3)経営者に能力があること 4)株価が魅力的であること □ バフェットの有名な投資3か条は「第一ヵ条、損するな、第二ヵ条、第一ヵ条を忘れるな、第三ヵ条、借金するな」 第9章 宮内義彦に再度、引退を勧告する □ 企業凋落五段階 第一段階は「成功体験から生まれる自信過剰」 第二段階は「規律なき規模の追求」 第三段階は「リスクと危うさの否定」 第四段階は「救世主にすがる」 第五段階は「企業の存在価値の消滅」 あとがき □ オリックスの成長の両輪になったのは、規制緩和と米国で流行っているビジネスモデルを素早く導入するタイムラグ作戦だった。 □ ポスト宮内のオリックスを予測すれば、こうなる。不動産ビジネスに特化した「普通」の大企業になるだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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