カテゴリ:社会学
PART1 「自分らしく生きる」という呪い □ 僕の元に一つの「たすき」が来たように感じました。 □ ここでいう「リベラル」は政治イディオロギーのことではなく、「自分の人生は自分で決める」「すべての人が、自分らしく生きられる社会を目指すべきだ」という価値観のことだ。 □ 「夢を脅迫する社会」になった理由を、フリーターやニートの増加を若者たちの「自己責任」にしたい大人たちが、「夢を持たせれば、それが働く意欲の回復につながる 1 「君の名は。」と特攻 □ アメリカ人の4人に1人は親友がいない □ 愛情空間、友情、空間、貨幣空間 □ 見知らぬ者同士がたまたま同じコートでフットサルをプレイするのが1番楽で良いと言うのだが、これはまさにパールズの「ダッシュタルト」の祈りそのものだ。 □ リベラル家がすべての問題を引き起こしている ・世界が複雑になる ・中間共同体が解体する ・自己責任が強調される。 □ 私たちは、「自由な人生」を求め、いつの間にか「自分らしく生きる」と言う呪いに囚われてしまったのだ。 2 「自分さがし」と言う新たな世界宗教 PART2 知能格差社会 3 メリトクラシーのディストピア □ ヤングは、「全く、当然のことながら、有能な父親が有能な子供を持つ事は事実」であり、この流れは「知能指数の高いもの同士の結婚が広く行われるようになる」ことで、さらに加速すると書いているように、高学歴の男女の同類間によって高い知能が子供に遺伝することもはっきりと認識していた。 □ アメリカは日本よりもっと極端で、大卒の収入プレミアムは70%から100% (2倍)とされる。この極端な格差が「アメリカン・ドリーム(努力すれば夢は叶う)」となって、強固な信念を形成し、一切の批判や反駁を許さなかったのだろう。 4 遺伝子ガチャで人生が決まるのか? □ 私たちは有能なものに魅力を感じ、無能なものを避けるよう進化の過程で「設計」されている。すなわちカ、メリトクラシーは人間の本能なのだ。 □ 驚くべき事実(ファアクト)。 ① 日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない ② 日本人の3分の1以上が小学校3年から4年生以下の数的思考力しかない ③ パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない ④ 65歳以下の日本労働力、人口のうち、3人に1人がそもそもパソコンを使えない □ OECDの結果を元にPIECCの要約 ① 先進国の成人の約半分、48.8%は簡単な文章が読めない ② 先進国の成人の半分以上52%は小学校3年生から4年生以下の数的思考力しかない ③ 先進国の成人でパソコンを使った基本的な仕事ができるのは20人に1人5.8%しかいない □ ハリスは、子供の人格形成に決定的なのは、「友達集団内の地位争い(キャラ作り)」だと述べて、「子育ての努力に意味は無いのか」と言う論争を巻き起こした。 PART3 経済格差と性愛格差 5 絶望から陰謀が生まれるとき □ 非大卒は大卒より2倍も死んでいる □ 非大卒の白人は1970年代から80年代にかけて都市部の黒人が体験したことを30年遅れて追体験していると言う。知識社会の高度化によって最初に黒人の雇用が破壊され、次いで、大卒、白人の雇用が消失したのだ 6 「神」になった「非モテ」のテロリスト □ 近代になって一夫一妻制が徹底されたのは、国家が国民を徴兵し、戦場に送るようになったからだろう。国家のために生命をかける代償として、国家が若い男達に「女の平等な分配」を約束したのだ。 PART4 ユートピアを探して 7「資本主義」は夢を実現するシステム □ 未来を先取りする資本主義のタイムマシン交換によって、産業革命以降、人類一人当たり所得は爆発的に増えた □ 平等な世界をもたらす四騎士、それは「戦争」「革命」「統治の崩壊」「免疫」の四騎士だ □ 私たちは、地球に負荷をかけずに豊かになれる 8 「より良い世界」を作る方法 □ 今後、増え続ける社会保険給付で、さらに財政が逼迫すれば、年収1000万円や資産1億円といった「努力して、経済的成功をつかんだ、小金持ち(富裕層)への懲罰的な課税が行われる可能性が高いことも指摘しておこう。 □ 結婚に失敗すると、社会の最底辺に突き落とされる社会 エピローグ「評判格差社会」という無理ゲー □ お金は分配できるが、評判を分配することはできない □ 働かなくても生きていけるようになる。「人間の夢」が実現したら、何が起きるのか。それが「評判格差社会」への意向だ。 ⭐️ ことらもどうぞ 個人的な 橘 玲さんの本 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/08/23 10:25:14 AM
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