紹介文
「ねえ金持ってる?」―別れた男からのしつこい電話。あたしはかまってないのに、今の彼はあたしが誘ってると思ってる。どうして信じてくれないの?あたしにとって今、大切なのは彼だけなのに。憧れの彼と同じように仕事がしたい。結婚しても仕事よ、なんて声を大にして言いたくないけど、子供っぽい男は迷惑なだけ。愛してる振りして足を引っぱってくる。嘘つきで調子の良い男と、誠実だけどしつこい男、そして…。出逢いと別れにゆれる女性の日常をリアルに描いた長篇小説。
内田春菊の書く内田春菊的な女性は好きではないのだけれど(モラルとかって意味じゃなく正直に言って何が悪い!とばかりに周りの人間を傷つける無神経さが)この小説の主人公はカッコイイ、かな。
いらない、と思った男をすぐにバッサリ切られるところとか。
むしろ自分と男をあまりに冷静に判断しすぎていて、この主人公もまた愛情っていうものを持っているのかしら?とかおもったりして。
新旧の男二人ともサイテーで「オレ様」なわけで、ここまで極端だと人格障害ですが、最近人間基本やっぱり自分が最優先だと思うしそうじゃなければいけないんじゃなかろうかと思い始めました。
ワタシが我慢すれば、ワタシが譲れば、っていう自己犠牲の上には他人も自分も本当に幸せにはなれないんじゃないかなぁ。
自分が自分であることに幸せであって、彼も彼であることを受け入れられてそこに無理がないってのが理想だと思いますが、まぁ理想論ですね。
どっちかがなにかしろ譲らなきゃいけないことが多いとは思うけど、「自分らしさ」さえも譲ってしまう関係は健康的ではないしいつか破綻がくるんじゃなかろうかと思いまつ。
ってかそれって後でかならずしわ寄せきます。
ヤバイかなと思ったら警察呼んでも全力で逃げる!
この主人公を見習いたいものです。
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Last updated
Jan 20, 2014 02:16:43 PM
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