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2022年07月27日
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カテゴリ:牧場
7月上旬、小清水町の林牧場で今年から種牡馬になったカネゾウに会いに行きました。


林牧場がある小清水町はオホーツク海に面し、原生花園が有名な、花と鳥の町です。
JRA小島太元調教師・騎手や、ホッカイドウ競馬の千島一巳元調教師や伝説の名騎手、千島武司さんの出身地でもあります。
カネゾウといえば、きれいな連銭芦毛。健在でしたよ!


撮影のためにちゃつ(小さな放牧地)から出してくれたのですが、今時期に外に出されるといえば種付けしかないですよね…。
お仕事モードになってしまいなかなか撮影できず(笑)

(あとはご想像ください笑)
でもそれは、種馬としては優秀ということでしょう。時間をかけずに種付けができるのは、お互いの牧場にとっても助かります。
上手で、受胎率も良かったそう。立ち上がっていくほどだそうです!
競走馬時代から、この気性の良さ(ばん馬では激しめのことを良さ、といいます)が特徴でしたね。
人には優しく、余計なことはしないと、林英明場長(56)も絶賛です。
今年は17頭に種付けしたそうです。今年は馬パラチフスが十勝管内の牧場に出たこともあり、
馬の移動を避けていたため他の牧場にあまり付けられなかったのが残念だといいます。
父カネタマルの貴重な血筋。母は純ペルシュロンです。
(母・弥生姫の写真は、​ばんブロVol.28​にあります)
林牧場は、林さんの父、林正男元調教師が開いた牧場です。
家には農耕馬がおり、山の木を伐ったり出したりする「やまご」(山子)、運送などの「馬車追い」の延長としてばんえいに世界に入りました。以前はそのような人が多かったといいます。
調教が上手だった林さんは、なんと小島太調教師の父、竹次郎さんに誘われて、牧場を買い取ったそうです。この場所が、小島太さんの生家だったとは!!「サクラ」の馬たちのファンだった私は驚きです…。
牧場は和牛との兼業。ばん馬のほかに道産子や中間種など、さまざまな馬がいるとても大きな牧場です。




サイズ感がわからなくなる(笑)
道産子12頭にまで減った牧場を、現在の代表・林秀明さん(56)が、正男さんが亡くなられた8年前から牧場を継いでいます。そこからどんどん馬が増えていきました!
「(馬を)好きでやる人がいないと。できることはやりたい」と情熱を燃やします。


今では繁殖牝馬は、レースを目指す用の重種馬は20数頭で、交雑種の肉馬用を含めると約60頭にまで増えました。
ということは子馬も含めると100頭以上がいることになります。
種馬もカネゾウを含め5頭います。昨年まではカミノシズクもいましたが、亡くなってしまったそうです。
肉馬についてはいろいろ考え方があるかと思いますが、肉用に生産される馬や、用途変更される馬がいて回っている社会です。ばん馬は特に肉馬とのつながりが深いです。
林さんはばん馬の発展のために「肉の消費も増やしていきたい」と幅広く馬を手がけ、牧場を離れるその時まで、めいっぱいの愛情をかけて育てます。
カネゾウのファンであれば見学は可能とのことです。マナーを守って見学してください。
さて、たくさんの馬たちは夏の間はどこに放牧されているかというと、海に近い原生花園と涛沸湖の間の放牧地にいます。


ここは、自然の花々が咲き誇る観光スポット、小清水原生花園の一部。
今はエゾスカシユリやハマナスなどがきれいでした。すぐそばをJR釧網本線が走り、今時期は「原生花園駅」もあります。


原生花園の丘にエゾスカシユリ。斜里岳と道路の間が馬の放牧地(去年の写真です)
放牧地は道路と濤沸湖の間で、大きく2箇所に分かれています。
野鳥観察デッキ側には道産子が20頭ほど。木道もあります




木道から。奥に見える建物が道路を挟んだところにあるインフォメーションセンターと原生花園駅です。


その少し東側にある駐車帯や、今は使っていない展望牧舎側にはばん馬や交雑種が30頭ほどいます。




私たちが行った時は、2箇所とも道路側に馬が来てくれていました!




以前は遠~くにいて、豆粒…。ちょっと買い物して戻ったら手前に移動していてうれしかった(笑)。
こういうのって運なんですよねー。
以前は周りの牧場の馬と一緒に放していたそうですが、今では農家も減り、林さんの馬だけになったそうです。
林さんの馬が増えたことで「馬のいる景色」も増えました。
多くの観光客は北海道の景色として喜んで、風景に溶け込んだ馬たちと記念撮影しています。
放牧は5月から11月までとのことです。
今年の能検を受けたメイホウもいました。おなかにはカネゾウの子がいます!きれいな芦毛が出てほしいなぁ~。(許可を得て撮影しています)




取材/小久保友香、小久保巌義 





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最終更新日  2022年07月27日 08時30分34秒



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